アーティスト: KUWATA BAND
タイトル: ROCK CONCERT

 1986年9月26日の名古屋市民会館と10月8日・9日の渋谷公会堂で行われたコンサートの模様を収録した2枚組のライブ盤。レコードの発売はなくカセットとCDのみが発売されたと思います。(カセットは廃盤ですな)
 演奏曲はほとんどシングルとアルバム「NIPPON NO ROCK BAND」に収録されていますが、それ以外の曲の解説を。

SMOKE ON THE WATER
 イントロのギター・リフとともに、おそらく DEEP PURPLE の曲では一番有名なのではないだろうか。TDKのCMでもスタジオ録音版がかかってました(そっちの音源の方が貴重だろう)。ほぼ完コピと言っていい演奏で河内淳一(現在の芸名は「淳貴」らしいですね)のギター・ソロを聴くと、凄いミュージシャンの集まりだったんだなあ、と思います。

天国への扉
 オリジナルは BOB DYLAN が「ビリー・ザ・キッド」という映画のために書いた楽曲ですが、有名なのは ERIC CLAPTON のカバーでしょう(GUNS'N'ROSESなどもカバーしてますが)。でもこの演奏は、DYLAN でも CLAPTON でもない(もちろんGUNSでもない)違うアレンジがされています。

LIKE A ROLLING STONE
風に吹かれて
 BOB DYLAN のメドレーですが、超アップテンポのハード・ロック・バージョンです。「夜のヒットスタジオ」で初めてこの2曲を聴いた時、ぶっ飛びました。

BE MY BABY
 スペクター・サウンドを代表する THE RONETTES のヒット曲ですが、KUWATA BAND の「BAN BAN BAN」に PHIL SPECTOR を感じたのは私だけ?

HEY JUDE
 もはや説明の必要も無い THE BEATLES の大ヒット曲。「旅姿六人衆」がダブります(笑)。

 このツアー終了後にアンコール公演として翌87年には「KUWATA BAND FINAL~ぼくら1987」というツアーも開催、2月9日の日本武道館のライブを最後に、KUWATA BAND は解散します。


アーティスト: KUWATA BAND, 桑田佳祐, ジョン・フォガティ
タイトル: ONE DAY

 KUWATA BANDのラスト・シングル「ONE DAY」のB面は、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイバル(C.C.R.)のカバーで、TDKのカセットテープのCMでも使われてました。軽快なアメリカン・ロックなのですが、歌詞の内容は「反戦」です。

 I wanna know, have you ever seen the rain
 Comin' down a sunny day?
 (晴れた日に降ってくる雨を見たことがあるかい?)

 「雨(rain)」が、ベトナム戦争の際に大量に使用されたナパーム弾の比喩であるというのが、もっぱらの解釈です。文字通り「雨」のように降ってきたのでしょう。
 KUWATA BANDはライブで、DEEP PURPLEやBOB DYLANのカバーをしており、同じ流れで好きな洋楽をカバーしただけで、特に意味を持たせたわけじゃないはずです。
 これを聴いて高校生だった私はCCRのベスト盤を買いに行きました(笑)。



アーティスト: KUWATA BAND, 桑田佳祐, 新田一郎, トミー・スナイダー
タイトル: スキップ・ビート

 サザンはアルバム「kamakura」を発表後、「KAMAKURA TO SENEGAL サザンオールスターズAVECトゥレ・クンダ」というツアーを経て、原由子の産休もあり、活動を停止します。メンバーはそれぞれソロで活動するわけですが、桑田佳祐は「KUWATA BAND」を結成し、シングル「BAN BAN BAN」でヒットチャートを賑わすことになります。そして「MERRY X'MAS IN SUMMER」と同日発売でリリースされた2枚目(発売日が同じでもレコード番号上こちらを2枚目としました)のシングルとして発売された「スキップ・ビート(SKIPPED BEAT)」のB面に収録されているのが、「PAY ME」です。
 元ゴダイゴのトミー・スナイダーと共に作詞した英語の楽曲ですが、歌詞の内容が冗談なのか真剣なのかよく分かりません。間違ってるかも知れませんが、訳してみます。

 俺たち忙しいんだよ、安(YASU)
 生活するにはアミューズのためにレコーディングさ
 1万円貸してくれよ

 たぶん君は次のアルバムが出ないんじゃないかって
 心配してるんだろう
 その理由を教えてくれよ

 払ってくれよ
 俺のギャラは前払いでね
 聞いてくれよ
 印税が俺のリアリティーさ
 払ってくれよ
 俺が作った歌は全部くれてやっただろ
 見せてくれよ
 俺が言いたいことが分かってるなら

 俺は天使だろ
 締め切りにちゃんと間に合ったら
 そうでなけりゃ
 お前が悪魔の子なんだよ

 たぶん君は思ってたんだろ
 "THE 東南西北"が俺から君を救ってくれるって
 "富田靖子"は音程でさえ合わせられないじゃないか

 言ってみろよ
 "三宅裕司"が何をしたか
 彼はただのジョークだろ

 俺たち忙しいんだよ、安(YASU)
 俺たちの売り上げで"会長"の家建てるんだろ
 大ボラ吹きのための栄光さ

 安=当時のマネージャー・安健一郎のことです。桑田佳祐は原由子のソロ・アルバムの中でも、アミューズの大里会長を揶揄する歌詞(「がんばれアミューズ」当時は社長)を提供してますね。
 サウンド的には、この頃よく使っていたリバーブがかかった輪郭がぼやけた感じのもので、それがこの曲の異様さを醸し出しています。