法の力で皆さんを支える
弁護士の岡です。
あなたにはこれまで
壁
にぶちあたったこと
ありますか。
先日
ついに桐生祥秀が
日本人として初めて
10秒の壁
を超えました。
いずれは日本人であっても
9秒台で走る日が来る
と思っていましたが
こんなに早く実現するとは
思いませんでした。
また,広島で言えば
昨年
広島東洋カープが
25年ぶりに
優勝
という壁を
超えました。
ことしは2連覇という
壁に挑んでいますが
順調にいけば
今週中には
広島は歓喜の渦に
包まれそうです。
このように
誰でも
小さな壁から
大きな壁に
日々立ち向かっている
と思います。
弁護士になるための
最初の壁。
それは
司法試験
です。
そして
今年の司法試験の
合格発表の日が
明日に迫っています。
司法試験は
裁判官
検察官
弁護士
になろうとする者に
必要な学識や応用能力が
あるか判断するための
試験です。
試験は
8科目の論文試験と
3科目の短答式試験です。
日程は4日間で行われます。
試験時間も長く
受験生にとっては
ほんとうにきつい
4日間です。
初日
まず
選択科目という
3時間の論文試験があります。
この科目は
様々な法律分野の中から
自身が好きな分野を選択して
受けるものです。
倒産法や労働法を受ける
受験生が多いです。
次に
憲法の論文試験が2時間
その後
行政法の論文試験が2時間
あります。
試験時間は
初日が1番長く
家に着く頃には
夜の7時になります。
また,1科目につき
だいたい答案用紙5~7枚
程度書くので
腕もパンパンです。
2日目
民法の論文試験2時間
会社法の論文試験2時間
民事訴訟法の論文2時間
民法という法律は
少なからず聞いたことが
ある人が多いと思います。
会社法というのは,
会社に関するルールが
定めてある法律です。
民事訴訟法というのは
民事訴訟をする際の
手続上のルールが定めて
ある法律です。
2日目も合計6時間
答案を書き続けるので
受験生は心身ともに
疲れています。
その翌日は
中日なので
一旦休憩です。
しかし,試験ができたのか
もしかしたら重大なミスを
しているのではないかと
気が気じゃありません。
そのため
試験の内容を
あまりしゃべらない
受験生が
多いように思います。
3日目
刑法の論文試験2時間
刑事訴訟法の論文2時間
刑法は
窃盗罪や詐欺罪という
犯罪に関することが
記載してある法律です。
刑事訴訟法というのは
刑事裁判のルールや
警察や検察がする
捜査のルールなどが
記載されている法律です。
最終日
憲法
民法
刑法
の短答式試験があります。
短答式試験は
点数配分がそんなに
高くありません。
しかし
一定以上の点数を取らないと
足きりになり
論文試験の
採点すらしてもらえないので
油断はできません。
これが司法試験という
弁護士にとっての
壁
です。
そして明日
この壁に挑んだ
者たちにとっての
結論がでます。
司法試験は1年に1回
しかないので
この壁にはじき返されると
また1年間
勉強をしなければなりません。
今年も私の友人が何人も
この壁に挑みました。
結果はどうなるか分かりませんが
全員から吉報が届くことを
心待ちにしています。
少し近寄りがたい
イメージのある
弁護士ですが
ほぼ全員がこの苦しい期間を
乗り越えて来ています。
苦しいときを
乗り越えたからこそ
他人の痛みなども
分かるのではないでしょう。
そう思うと
弁護士もそんなに
意地悪な人間では
ないような気が
しませんか。