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気ままにアウトドア

気の向くままに四季折々
  自然の中を流離う

2025年10月18日

 

 

前回に引き続き今週も秩父の山へ

今回は両神山

人気の清滝ルートを辿ってみました

 

 

 

 

何時ものように前夜に現地入り

日向大谷の第二駐車場で車中泊

ここは同じ埼玉県内ですが

道路事情が良く無い事もあって

自宅からは思いの外遠い場所

秩父の山は近くて遠いのです

 

翌朝、身支度をして

6:33

駐車場を出発

車道を暫し辿ると

6:40

両神山の日向大谷登山口へと辿り着く

出だしから急な階段道ですが

直ぐに両神山荘の前に出て

そこを左に行けば登山道が始まる

 

 

 

道は奥秩父特有の急斜面に造られた

畑地を抜けて山林へと入り込む

じきに両神神社の鳥居を潜ると

 

 

 

道は尾根の南側斜面に付けられたトラバース道

樹林帯の中で怖さは感じないが

かなりの急斜面に付けられていて

一歩踏み外せば滑落は必至という道

 

 

 

ここは両神信仰の地故に

古から歩かれていた道なのだと思うが

当時から険しい道だったに違いない

里宮が存在するくらいだから

奥宮にはそれなりの信者が詣でたのだろう

 

7:28

会所で右手から七滝沢を合わせる

ここは七滝沢コースの分岐点ですが

今現在そちらは通行止め

2019年の台風での登山道崩落部分が

まだ復旧されていないからだ

ここで川床へ下りて遅め朝食タイム

何時も起き抜けは食欲がなくて

こんな時間になってしまう

 

 

 

七滝沢を渡ると産泰尾根のトラバース道

同じ斜面の道のように思えるが

沢一つで尾根は切り替わるのだ

こちらの道も結構な急斜面に付けられている

尾根は変われども厳しさは変わらずで

秩父の山の急峻な険しさが見て取れる

道は一度右岸側へと移るが

相変わらず急斜面のトラバースが続き

再度、左岸側へと戻ると斜面を上りだす

8:37

八海山へ辿り着く

大岩の下には不動明王像

両神山には神仏習合の記憶が残されている

 

 

 

八海山の道標を過ぎると急な斜面の上り道

右に左にとジグを切りながら

ぐんぐんと高度を上げて行くが

薄川の谷から抜け出すことはない

 

 

 

道は何時しか傾斜を落として

9:13

弘法之井戸へと辿り着く

以前はガレ石の隙間から

清らかな水が染み出していたのだが

今は上手から引水をしてるようだ

 

 

 

弘法之井戸から一頻り斜面を登ると

9:29

清滝小屋へと辿り着く

ここのベンチで暫しの少休憩

エナジー補給をして次なる登行に備える

 

 

 

小屋の裏手には清滝の岩壁

ここは薄川の奥壁に当たる部分

滝の名が付いているが

自分はまだ水の落ちる姿を見た事がない

道はここから鈴ヶ坂の上り道

ジグを切る道が急な斜面に付けられている

辺りは背の高い広葉樹の森

頭上高く開放的な空間が広がって

路傍にはポツリとマムシグサが二本

恰も誰かが植えたかのように生え

不思議な雰囲気を創り出している

 

 

 

鈴ヶ坂を登り上げると産泰尾根の道となる

ここから先が両神山の真骨頂

幾本ものクサリ場が続き

 

 

 

こんな階段道も現れる

 

 

 

もう何度も辿っているこのルート

以前よりクサリの設置数も増えて

だいぶ登りやすくなった

 

 

 

そんな急峻な尾根道を登り上げると

10:54

両神神社へと辿り着く

ここ秩父地方は狼信仰の地

嘗て山間の耕作地の作物を荒らす

鹿や猪などの草食動物を追い払うのは狼だった

故に狼は山の神として崇められ

神社の狛犬も狼なのだ

 

 

 

両神神社の先は緩やか尾根道

頭上の樹々もだいぶ色付きだして

漸く秋らしい景色になって来た

 

 

 

小さな岩場を二つやり過ごすと

道はいよいよ山頂直下の岩場へと辿り着く

ここにも確りとクサリが据えられて

そのクサリを頼りに攀じ登れば

 

 

 

11:38

両神山の山頂へと辿り着く

これで自身10度目の両神山頂です

山頂は相変わらず足場の悪い頂き

標高は1723mと

森林限界を抜け出せない高さ故に

スッキリとした展望ではないのですが

 

 

 

南方には奥秩父の主稜線

西方には八ヶ岳が見えて

この日はそこそこの展望が得られたのでした

 

 

 

そして山頂周辺は

ツツジの紅葉の真っ盛り

初夏には白い清楚な花を咲かせるシロヤシオ

今は真っ赤に色づいて

辺り一面が燃えるようでした

 

 

 

足場の悪い山頂から

一段下がった平らな岩場に陣取って

ここでランチ休憩とする

見下ろす尾根は辿って来た産泰尾根

黄色く色付いているのはカエデの仲間の

ヒトツバカエデでしょうか?

全山が色づく錦秋の時期までは

もう少し時間が必要のようです

 

 

 

山頂直下で独り英気を養ったなら

往路を戻るとします

瘦せた急な岩尾根を下れば

じきに傾斜が緩んで

12:38

両神神社へと辿り着く

愛らしい狼の阿吽の狛犬を再度眺めて

急な尾根道を下れば

じきにクサリの下がる急下降路

 

 

 

道は何時しか尾根を外れて

鈴ヶ坂の九十九折道

13:17

清滝小屋前のベンチで少休憩して

再び急坂を下って行けば

 

 

 

14:00

八海山の先で薄川沿いの道となり

急斜面に付けられたトラバース道を

緩々と下って行く

 

 

 

14:43

会所を通過して

更にトラバース道を辿って行けば

15:16

登山口へと下り立って

後は車道をひと下り

15:26

車を置いた駐車場へと到着です

 

 

 

久しぶりの両神山

当初はマイナーな尾ノ内ルートをと

考えてましたが

昨今の熊の出没情報に

急遽、登山者の多い日向大谷ルートに

転向したのでした

その甲斐あってか熊の痕跡を見る事もなく

無事に山行を終了する事が出来ました