2024年5月30日
5月も終盤になって
そろそろウスユキソウが咲き出すころ
という事で
今年三度目の谷川岳
何時ものように西黒尾根から
辿ってみました
何時ものように前夜に現地入り
インフォメーションセンター駐車場で車中泊
翌朝、身支度をして
5:23
駐車場を出発
先ずは舗装路の国道を歩いて登山口へ
ベースプラザ 登山指導センターと通過して
5:40
西黒尾根登山口へと辿り着く
ここから急傾斜の登山道が始まる
5月末ともなれば辺りはすっかり初夏の装い
草木が生い茂り瑞々しい緑の中を登って行く
5:58
最初の目印ポイント
鉄塔を通過する
その鉄塔の直下には
ピンク色のタニウツギが咲き出して
トチバニンジンも花柄を伸ばし始めてる
6:28
次なる目印ポイント
L字のブナの木を通過
昨年はこの辺りでショウキランを見つけたが
今年はまだ時期的に早いのか
それらしきものは見つけられず
その代わりに
ギンリョウソウがぽつぽつと
頭をもたげ始めていた
6:52
1140mピークを通過
積雪期にはここから山頂が仰ぎ見れるのだが
この時期は樹々が生い茂り山頂は見えず
辛うじてザンゲ岩が確認できる程度だ
それでも辛い登り道で
目指す頂きの景色が見えれば嬉しいもの
ほど良い気分転換にもなる
この辺りから道すがらには
ぽつぽつと花たちが姿を見せ始める
道は相変わらずの急登道
傾斜を緩めずだ
だが、黙々と登っている訳でもなく
頻りに辺りを見回して
花を見つけてはカメラを向ける
そんな自身を後続の登山者は
さっさと追い越して行く
道は北側斜面から尾根頂部を乗り越えて
南側斜面の岩場部分に躍り出る
視界が一気に開けて
正面には谷を挟んで天神平が見える
その岩場部分にはキスミレやキジムシロなど
黄色い花が咲き誇り
ムラサキヤシオが良いアクセントを添える
8:04
第一クサリ場へとやって来た
ここは見た目より手掛かりが多く
然程の難しさは無し
なので、クサリに頼らずフリーで登る
そのクサリ場を登り上げると
瘦せた尾根に出て展望が一気に開ける
正面には目指す山頂が見えて
振り返れば白毛門の頂きがある
とても開放的な尾根だが
両側は切れ落ちて油断は禁物だ
その瘦せた岩尾根道には
可愛いイワカガミの花
葉っぱのギザギザが少ないので
これはコイワカガミのよう
そんな花々を愛でながら
クサリ場を更に二箇所クリアして
8:28
ラクダの背へと辿り着く
ここでエナジー補給がてら大休憩とする
だがしかし
小さな羽虫が顔の周りを飛び回り
のんびり休む事は許されなかった
もうそんな季節かと
早々に休憩を切り上げて
ラクダのコルへ向けて尾根道を下りだす
正面を仰ぎ見れば
山頂はまだ遥かな高みだ
緩っとラクダのコルまで下りて
ここから急坂の登り返し
岩場に付けられた
黄色いペイントマークを追って
岩尾根を登って行く
その岩尾根には数々の花々
ユキワリソウやハクサンイチゲは咲き始め
キジムシロやキスミレは今が盛期のよう
更にどんどん高度を上げて行くと
今日の目的のウスユキソウが現れた
花はまだ咲き始めという感じで
盛期はもう少し先のようだが
ウスユキソウの可愛さは変わりなし
今年もこの花を見れたと
嬉しさが湧き起こる
急な岩尾根道は緩める事を知らず
前方に目印のザンゲ岩が見えてくる
更に高度を上げると
登山者の靴底で磨かれた
滑りやすい蛇紋岩地帯へ
幸い今日はドライな状態で良かったが
雨の日は気の抜けない難所へと化ける
10:18
そのルートの左手には
氷河の爪痕が残る一枚岩
縦に細かい引っ搔き傷が見られるが
これを知る者は少ない
10:33
ザンゲ岩を通過すると
頂稜部はもう直ぐだ
最後の急登部分を登り上げると
傾斜が落ちて
前方にトマオキの両耳が見えてくる
流石にこの高度まで登って来ると
見られるのは早春の花
ショウジョウバカマが瑞々しい色で
迎えてくれて
前方に広大な雪田が現れる
とは言っても
例年よりも大分小さいのだけれど・・・
その雪田のトレースを辿って
肩ノ広場に出れば
山頂(トマノ耳)は僅かな距離
11:04
トマノ耳へと到着です
この日は平日という事もあり
登山者は少なめ
展望写真も気兼ねなく撮る事が出来ました
では北方から時計回りで
今回の展望はこんな感じ
夏に向かって湿度が増して来ると
遠望が利かなくなるのは仕方のないこと
ましてやこの日の天気は下り坂
これだけの展望が得られれば
御の字ですね
さて、時刻はまだ正午前
偶にはオキノ耳まで
足を延ばしてみましょう
谷川岳の最高点ですからね
(その二)へ続く