2024年2月18日
日光の雲竜渓谷探訪から早二週間
暦の上では立春も過ぎているものの
例年ならばまだ寒風吹き荒ぶ季節
ですが、その名のみの筈の春が
今年は現実にやって来たような暖かさ
そんな陽気の中ではあるのですが
以前より気になっていた氷瀑を見に
長野県の横谷渓谷を訪れてみました
今回は久し振りに山友の風花さんを誘って
共通の山友に会うというミッションもプラス
とても充実した一日となりました
早朝に風花さんをピックアップして
一路、長野へと高速道をひた走る
下道へ下りて心配だった大門峠には
殆ど雪が無く路面が露わな状態
難無く横谷渓谷駐車場へと
辿り着いたのでした
10:09
身支度をして駐車場を出発
車道を歩き僅かな距離で横谷渓谷の入口へ
先ず最初に現れるのは乙女滝
かなりの落差があり水飛沫が凄い
故に、マイナスイオンもたっぷり浴びられて
出だしから渓谷散策気分を盛り上げてくれる
この乙女滝、実は人工の滝
灌漑用水の放出構からの落水で
直下の渋川へと落ちた水は
八ヶ岳の裾野を潤す水となるのです
乙女滝で気分はすっかり渓谷散策モード
風花さんと濡れた落ち葉道をそぞろ歩けば
遊歩道は次第に雪道へと変わる
ここの処の暖かさで
雪は消え去ってしまっていると思ったが
標高1000m超えの日陰道には
融けずに確りと残ってました
そんな雪景色の中でも谷を見下ろせば
透き通った水が忙しなく流れ下り
僅かに雪解けの趣も感じさせてくれる
右岸側の大きな温泉旅館下まで来ると
対岸には氷柱のドレープ
ここ数日の暖かさで
氷瀑は半ば諦めていたのですが
まだ確りと姿を留めていてくれました
この分なら屛風岩の氷瀑も期待出来そうと
風花さんを氷瀑見物に誘った手前もあって
チョットだけ一安心できたのでした
遊歩道は温泉旅館の敷地内を抜けて
更に上流側へと遡る
10:46
遊歩道脇に見事な氷瀑が現れる
これもまた一見天然のもの?と思えるが
実は引水の配管から漏れ出した水が
岩壁に滴り落ちて凍り付いたもの
それを知ってしまうと
興醒めではあるのですが
ここは素直に氷の美しさを楽しみましょう
そしてその氷瀑の前には霧降滝
温泉成分が含まれた水のせいでしょうか?
川底の岩を赤褐色に染めて
流れ落ちていました
そこから暫くは単調な遊歩道が続き
踏まれた雪は次第に凍り始める
雪道には慣れた者同士ですが
ツボ足では流石にこの先は危険という事で
ここでチェーンスパイクを装着
まだ硬度の低い凍結路面でしたから
チェーンスパイクでも
確りと食いついてくれました
そんな雪道を辿りながら
渓谷の風景を切り取る
お互い写真好き同士
何気ない風景にカメラを向けながら
先を急がない散策が続く
11:17
鷲岩へとやって来た
名前の由来は定かではないが
如何にも鷲が好みそうな岩壁を眺めて
嘗ては鷲が巣を掛けていたのだろうか?
と、妄想は膨らむ
鷲岩から遊歩道を更にひと登り
11:23
分岐点を右へと向かえば
屛風岩へと辿り着く
眼前には清冽な渋川の流れ
それを挟んで対岸に立ちはだかるのが屛風岩
草付きと灌木に覆われて迫力は削がれるが
その壁面には白く氷瀑がへばり付く
その正面に立てば
上流下流と二本の氷瀑が下がり
下流側の氷瀑は中々の規模
きっと冷え込んだ時期には
アイスクライミングのゲレンデでしょう
まっ、今年はこんな暖かさですから
クライミングは難しそうですが・・・
そしてその氷瀑の上手には見事な滑滝
傍らの氷柱とのコラボレーションも
更に美しさを引き立てて
素敵な景観を魅せてました
何か名前がありそうですが
立て札などの表示は無し
この景観は屛風岩と一括りなんでしょうか?
さて、時は昼時
渓谷散策はこのくらいにして
次なる目的の為に
往路を戻るとします
12:15
無事に駐車場まで戻って
そこから車で僅かな距離のみつ蔵さんへ
相変わらずの美味しいお蕎麦を頂いて
久しぶりに会うたくやさんと
其々の近況報告
お忙しい中ありがとうございました
更にもう一軒
こちらも久しぶりの山友さんち
ベーグルのお店パンセさん
相変わらずお元気なケロマキちゃんと
新しい家族、黒猫のポポちゃんもお披露目
お店も順調なようで一安心
週末は早い時間に売り切れてしまうという
美味しいベーグルも買う事が出来て
帰ってからのお楽しみも出来ました
氷瀑と久しぶりの山友さんに会うという
ミッションをクリアして埼玉への帰路へ
往路と同じ道をと考えてましたが
休日午後の上り線
やっぱりこの日も酷い渋滞表示が・・・
という事で高速を途中下車
ナビでは案内しない秘密の裏道を通って
風花さんを自宅へお届けしました
何時もの山行とは違い
短い渓谷散策でしたが
懐かしい山友さんにも会えて
充実した一日となりました