栗駒山(その一) | 気ままにアウトドア

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2023年10月2日

 

 

ずっと猛暑続きでしたが

漸く過ごしやすい気候となって来ました

という訳で山はそろそろ紅葉の季節

以前から気になっていた紅葉の山

栗駒山を訪れてみました

今回は南麓の”いわかがみ平“からではなく

南西側の湯浜温泉からのルート

稜線に出るまでは誰とも出会わず

静かな山旅が楽しめました

 

 

 

 

 

 

今回も大遠征

埼玉から400㎞の道のりを走って現地入り

湯浜温泉登山口駐車場で車中泊です

この夜の天候は雨でしたが

午前3時頃には止んで

明け方には星空も現れてくれました

全て予報通りの展開に期待も高まります

 

翌朝、身支度をして

6:00

駐車場を出発

傍らの湯浜温泉入口の道へ

先ずは”母沢“のレベルまで下って

カルバート橋を渡り左岸の道へ

 

 

 

その道沿いには早速夏の名残の花が

沢沿いには水蒸気も上がる部分もあって

地面の温度が高いのでしょうか?

この季節には珍しい花が見られました

 

 

 

そして直ぐに”上滝“

地図にも記載されている滝で

中々の景観を魅せてくれます

 

 

 

その滝から沢沿いの道を辿ると

程なくして湯浜温泉へと辿り着く

ここは”ランプの宿“として知られる温泉宿

ここで登山届を投函して

その先の栗駒山登山口へ

 

 

 

道は程々の傾斜でジグを切って登り始める

右手に”役行者堂“を見て

更に小尾根まで登り乗り越えれば

緩っとした水平道に切り替わる

 

 

 

その道は徐々に緩やかに下りだす

右手から朝日が差し込んで

清々しい気分にしてくれる

 

 

 

そんな道は”白桧沢”まで

 

 

 

水辺には可愛いダイモンジソウが

苔生した岩に根を下して

健気に花を咲かせている

 

 

 

その白桧沢を徒渉すれば登りへと切り替わり

道は次第に美しいブナ林の中へと移って行く

 

 

 

林床には季節がらキノコが幾つも

白いのや赤いのや紫色の物もあって

林床は中々賑やかだ

 

 

 

7:15

”栗原市ふるさと緑の道“分岐まで登って来た

ここの倒木に腰掛けて遅い朝食を摂る

 

道は相変わらず美しいブナ林の中に続くが

 

 

 

傾斜の緩い部分では

泥濘が現れるようになってきた

事前情報でも泥濘が多いとは知っていたが

こんなに頻繫に現れるとは

想定を越えてました

まあ、念の為ゲイターを装着して

対策はしていたのですが

ちょっと辟易するほどです

 

 

 

そんな道も次第に傾斜を増せば

洗堀で露わになった岩ゴロ道

そこにも泥濘はあるものの

逃げ場もあるので少しはマシになってきた

そんな道との格闘暫し

道は突然、開けた湿原へと躍り出る

そこは小桧沢源頭の湿原

正面にこんもりと見えてきた山が

栗駒山かと思ったが

地図を見るとそれは虚空蔵山でした

 

 

 

湿原には小さな池塘がひとつ

ひっそりと佇んで

色付き出した草紅葉もイイ感じだ

 

 

 

小振りの湿原から次の湿原に移ると

木道が敷設されている

手前の湿原には木道が無くて

手付かずに近い雰囲気だったが

ここからはちゃんと手の入った道になった

 

 

 

辺りは一面の草紅葉

動きの速い雲が

頭上をせわしなく流れて行き

時折差してくる日差しに

赤みを増した草紅葉が一瞬の美しさを魅せる

 

 

 

更に登行を続けて

正面から右手に移った虚空蔵山

仰ぎ見れば

色付き出した山肌の樹々が

美しいモザイク模様を呈して

栗駒山らしい景観を見せる

 

 

 

そして木道沿いには

鮮やかな青色のリンドウの花

もう時期的には終盤という感じだったが

可愛いのを見つけてカメラに収めてみる

 

 

 

木道は小桧沢源頭の細い流れで終了

再び土の道へと切り替わる

黄色く色付き出しているのはミネカエデ

赤みを増したツツジの類も混じりだす

もう少し時期が進めば

ここは素晴らしい紅葉の道になるだろう

 

 

 

9:51

虚空蔵十字路までやって来た

 

 

 

十字路とは言っても今はT字路

嘗てはここから

虚空蔵山への道があったらしいが

今は完全に消失

踏み跡らしきものも見当たらない

虚空蔵山にちょっと登ってみたいと思ったが

残念ながら叶わぬ想いになってしまった

 

そしてここから稜線方向を見上げれば

速い雲が忙しなく流れていて風も強そうだ

という訳で

まだ風の緩いこの場所でチョット一休み

エナジー補給をして稜線への登行に備える

気温はかなり低めで9℃

流れる雲の隙間から降り注ぐ日差しが

有り難い季節になってきた

 

 

 

 

(その二)へ続く