2023年9月25日
(その一)からの続きです
11:05
御嶽山頂上へと登り上げる
風は思いの外穏やかで
ここで暫し佇む時間を持ちたかったが
ここ御嶽山に関しては地元行政から
長い山頂時間は避けてとの指導があり
サッサと展望写真を撮って
山頂を離れる事とする
その山頂からの展望写真
北方から時計回りで
南アルプスと中央アルプスは重なって
名峰たちが勢揃い
遠く富士山の姿も確認できる
そしてもう一度北アルプス方面
一通り展望写真を撮って山頂を後にする
ザレた道を分岐点まで戻って
二ノ池方面へと進路をとる
二ノ池レベルまで下ると
そこは平坦で広大な火山灰地
嘗て池の畔だった斜面には白骨化した灌木類
多分、クロマメノキなのだろうけど
痛々しい光景が広がっている
そんな中にも生き残りの灌木はあるもので
枝葉を伸ばして
少しずつ勢力を拡大しつつある
自然の再生力とは凄いものだ
二ノ池山荘を過ぎて賽ノ河原への道へ
その賽ノ河原を上部から見下ろせば
網目状に広がった道と
石を積み上げたケルンが
ちょっとフォトジェニックだった
12:00
その賽ノ河原には実を付けた灌木類
日本のブルーベリーと言われる
クロマメノキの実を幾つか頬張れば
甘酸っぱい味が口の中に広がって
疲れた身体には良い刺激だった
賽ノ河原から摩利支天乗越への道へ
振り返ると山頂と一ノ池のお鉢が
高い位置に仰ぎ見れる
更に賽ノ河原避難小屋付近からは
三ノ池が見下ろせる
こちらは噴火の影響が少なかったのか
青々とした水面を湛えている
道は摩利支天乗越への登り返し
急なガレ道が意外にキツい
息を調えながら漸く登り上げれば
その向こう側に五ノ池小屋が見えてくる
背後には継子山が控え
その向こう側に乗鞍岳と北アルプス
ここも中々の展望地だった
五ノ池へはガレガレの岩道
幾度もジグを切って高度を落として行けば
13:00
程なくして五ノ池小屋へと辿り着く
小屋前のベンチをお借りして
ここで暫しの少休憩
程よい風と西に傾いた日差しが
心地良いところでした
小屋の直ぐ裏手には飛騨頂上のお社
今回は気が向かなくてスルー
三ノ池のお鉢巡りコースへと向かう
瘦せたお鉢の細い踏み跡を辿れば
左手にこれまで見えなかった四ノ池の姿
そして右手には
相変わらず美しい水面の三ノ池が見下ろせる
その細いお鉢の道を分岐点まで下る
そこから八合目方面へと向かうが
入口には通行止めの表示
如何やら途中に崩落箇所があるようで
そんな処置がなされていたのでした
この時間から二ノ池まで戻るには
かなりの時間と労力が必要のはず
さて、どうしたものか?
封鎖された道を良く観察すると
真新しい靴跡が幾つも散見される
如何やら全く通れない訳でもなさそうだ
という事で
八合目へ向かう三ノ池道へ進入する
(良識ある方は真似しないで下さい)
(進入は飽くまでも自己責任です)
道は斜面をトラバース状に続いていて
何の問題もなさそうに思える
途中、急斜面を桟橋で下って
急なナメ滝をトラバースすれば
その先の小尾根の向こう側に
問題の崩落地現場が現れる
見れば砂礫地に付けられた道が
雨で崩れ落ちたもよう
これまでにこんな不整地の通過を
幾度か経験しているので
然程の難しさも無さそうとも思える
それに先行者の刻んだステップも
幾つか見て取れるし・・・
という事で
慎重に崩落地に取付いてみれば
下地は意外と安定していて想定通り
爪先で確りステップを刻んで行けば
無事に崩壊地を通過出来たのでした
後は良く踏まれたトラバース道
桟橋を渡って緩やかに登って行けば
キープアウトのテープが厳重に張られている
その向こう側は見晴らしの良い小広場
如何やら八合目からここまでは来れるよう
安全地帯の道は緩やかな水平道
午後の日差しも心成しか穏やかで
幾分色が増してきた紅葉を愛でたりしながら
緩々と辿って行けば
15:04
八合目女人堂へと無事に戻って来た
問題の注意書きは
山頂への道から三ノ池道へ
少し入り込んだ所にありました
往きにこれに気付けば良かったのですが
いや、事前にチェックした登山道情報
山頂への道ばかりに気を取られて
こちらは見落としていました
情報は隅々までちゃんと見るべきですね
ここからは往路を下るのみ
良く踏まれた木段道を下って
15:50
七合目を通過する
直後にロープウェイへの道を左手に分けて
更に木段道を下って行けば
すっかり呼吸も楽になって
踏み下ろす足取りも軽くなって来た
酸素と体調の関係は
高い山に来ると良く分かるもの
歳のせいなのか?
以前より随分と
高所に弱くなったような気がする
16:36
六合目の黒沢口
標高は約1800m
登山者駐車場へと到着です
******* 注意 *******
八合目女人堂からの三ノ池道は
途中、崩落部分がある為に
展望台から三ノ池までは
通行止めとなっています
記事では無視して通行してますが
不整地に不慣れな方や
登山技術が未熟な方には
危険箇所となります
進入は自己責任でお願いします