2023年9月25日
今回も長野岐阜県境の山へ
ここのところ遠征が続いてます
御嶽山と云えば2014年の噴火災害が
まだ記憶に新しいところ
あれから噴火警戒レベルは
永い間高いままを保持して
入山規制を強いられていましたが
今夏、漸く大滝コースの規制も緩和されて
晴れて山頂へと
足を踏み入れられるようになりました
今回はその大滝コースではなく
少し標高の低い黒沢口からの登山
今年お初の3000m峰です
埼玉から遠路遥々240㎞のドライブ
夕刻、黒沢口の登山者駐車場へと到着
車の外気温計は14℃を表示して
かなり肌寒い気温
連日30℃超えの残暑に慣れた身体には
真冬並みと感じるくらいの気温でした
今夜もここで車中泊です
翌朝の気温は7℃
この日、乗鞍岳では初霜柱が観測されたとか
それくらい冷え込んだ朝でした
なので確りと着込んで
5:37
駐車場を出発
登山道へ入ると
延々と丸太階段が始まる
傾斜は然程でもないせいか
段差も程よい高さで続いている
5:40
日の出の時刻
樹林帯の道にその朝日が差し込んできた
温かみのある赤い光が
林床に斑模様を映して
単調な登りに彩りを添えてくれる
歩き出して30分ほど
すっかり身体が暖まってきた
上着を一枚脱いでウエア調整
朝日が差して気温も上昇傾向
道は針葉樹林帯から
ダケカンバの混じる混生林へ
頭上も開けて
気持ち良く青空も見えだした
更に高度を上げれば
何時しか高木も姿を消して
赤みを増したナナカマドも現れる
例年ならば9月下旬ともなれば
紅葉の真っ盛りなのだけれども
今年の残暑は何時までも長引いて
紅葉も遅れ気味になっているようだ
8:02
八合目女人堂まで登って来た
ここで漸く山頂方向が仰ぎ見れる
そして北方方面を見れば
乗鞍岳から八ヶ岳辺りが見渡せる
乗鞍岳越しの北アルプス
こちらからの展望は初めての事
中々新鮮だった
そして女人堂付近にはまだ夏の花が残ってた
とは言ってもイワギキョウだけだったけれど
出会えれば嬉しいもの
実を付けたシラタマノキやコケモモも
中々可愛いものです
女人堂から山頂方向へ向かえば
いよいよ期待の紅葉のエリアなのですが
この時はまだこんな染まり具合
見頃には一週間ほど早かったでしょうか?
↓
更に高度を上げれば
中央アルプスも見えてきて
そこから南に視線を移せば
前回登った恵那山
道は相変わらず直上気味に続いている
この先はご覧の通りのハイマツ帯
展望を楽しみながらの登行となる
ホシガラスの仕業でしょうか?
松ぼっくりを漁った残骸が
登山道上に幾つも転がっている
そんな道を登って行けば
何時しか快適なハイマツ帯を抜け出した
すると待っていたように
冷たい風が吹き付けてきた
堪らずにシェルを羽織って対処
暑い暑いと思ってた夏山感覚は
この冷たい風の洗礼を機転に
スイッチが切り替わった
もうこれからは軽装は許されない季節
山は厳しい冬へと雪崩れ込んで行くのだ
ふと見上げれば九合目の石室が近づいて
砂礫混じりのガレ道が
そこへと続いている
そのガレ道は次第に大岩を渡るゴーロ道に
標高も2800mを超えたせいか空気が薄い
久しぶりの登山中の生欠伸
身体が酸素を欲しているのだろう
高山病の初期段階に起こる症状に
深い呼吸を意識してみる
これが更に進めば
頭痛や吐き気などの症状が表れるのだが
この時はこれで治まってくれた
10:00
九合目石室を通過してその先で一休み
ちょうど風の無い岩陰で
日差しがポカポカ温かい
更に荒涼とした道を辿って行けば
前方にいよいよ山頂が見えてくる
右手斜面を見下ろせば
火山灰に埋もれてしまった二ノ池
2014年の噴火前は
美しい水面を湛えていたのだが
今はその姿はない
更に砂ザレ道を辿る
噴火以前ならオンタデ等の
植物も見られたのだろうけど
今は何も見られない
山頂直下まで登り上げると
そこには真新しいシェルターと慰霊碑
その慰霊碑に軽く手を合わせて
山頂に至る階段を登れば
11:05
御嶽山頂上(剣ヶ峰)へと到着
山頂には立派なお社
如何やらそちらが最高点のようだが
神域なのか立ち入る事はできなそう
そしてその裏側が2014年の噴火口
お鉢めぐりコースを辿れば覗けるのだろうが
今は立入禁止になっていて
そちらを覗く事もできない
さて、何時もの山頂からの展望写真
御嶽山は独立峰故に遮るものは無く
絶好の展望台でした
ですが今回はここまで
それはまた次回のお楽しみとしましょう
(その二)へ続く


























