あおいです。
努力さえすれば、天才以外は、みんなの学力は同じ水準になる。
…それを「間違い」だと言っていいものなのか、どうなのか。
努力さえすれば、天才以外は、みんなの運動能力は同じ水準になる。
…それなら、簡単に「そんなことない!」って言えるのに。
「こつこつと真面目に勉強に取り組めば、学力が向上する」ということを否定するのは、なかなか難しい話です。
おそらく、学校の先生も「こつこつと真面目に~」と仰っているのでしょう。
私も、実際に息子にそう言って勉強をさせているのです。
本当は、当然ながら個人差があるのだから、同じ水準になるなんてことはないっていうのに。
そもそも息子は、高校進学そのものも「みんなも行くみたいだし仕方なく」選択しています。
そんな調子なので、各高校に対する理解も低いです。
将来の夢も特にありません。
ずっと受け身の学校生活だったのです。
さて。
結局、息子が選んだ公立の志望校は、微妙に成績が及ばないレベルです。
しかし、高校生活について何の想像も夢も抱けない状況では、なかなか勉強に対するモチベーションが湧きません。
良い学校なんです。
トップ高ではないけれど、ネームバリューは抜群です。
口コミでも、校則のゆるさとイジメの少なさは一位です。
生徒に自律を求めているので、決して面倒見のいい学校とは言えませんが(大学への推薦は何があってもしません)(進学校なのに)
生徒数も教師数も多いので、一匹狼になったとしても困ることはないでしょう。
自由で居心地の良い学校だと思うのです。
オープンスクールでも、遠方から来たということで複数の教師や先輩から激励を受けたといって、感動していました。
けれど、何でしょう、受験勉強に対してのモチベーションが、とにかく低い。
ついには「一人暮らしが不安」だと言い出しました。
「…じゃあ、アキトは文系だって言ってたけど、地元のトップ高の理系コースを受験する?」と聞けば、激しく抵抗するわけです。
「間違っても、パリピたちと同じ学校になりたくない!」と叫ぶのです。
「いやいや、偏差値的に、同じ高校とか有り得ないんだし、心配しすぎじゃないの?」と、私が思わず口走ります。
「お母さん、誰でも、行きたい高校を選べちゃうんだよ、万が一はあるかもしれないんだよ!」
「もう10月だし、高校浪人する気がないなら、偏差値から見て行ける高校しか選ばないと思うんだよねぇ」
そう言うと、息子が神妙な顔で私に聞いてきました。
「…お母さん、偏差値偏差値って言うけど、それって何なの?」