あおいです。
進学する高校、みなさんはどうやって選びましたか?
私は、近所にある公立高校という視点だけで選び、そこに進めば大学進学するものだということも知らず、中学校の先生方のアドバイス通りに、全日制の普通科に決めました。
将来のビジョンなんてものはゼロで、言葉は悪いけれど、学力に見合った高校を選んだだけ、とも言えます。
偏見もあるので、大変に申し上げにくいのですが、これは今の息子世代においても、そんなに変わらない事実ではないかなぁ、と思うのです。
例えば、勉強が嫌いな偏差値50の生徒が、偏差値70の高校を選択する、ということは、考えにくいことです。
(勉強が好きな偏差値50の生徒なら、チャレンジする価値があると思います)
だけど、建前上は、行きたい高校を目指そう、だし。
将来のことを考えて高校を選ぼう、だし。
どんな高校も、門戸は開かれている! という話をされるんだと思うんです、学校では。
(もちろん先生方は、ちゃんとその条件として、勉強を頑張りなさい、と言ってます)
さて、この「学力に見合う」という話に戻しますと…
今の息子の学力は、学内順位では上位10%の部分にあります。
志望校には一歩届きませんが「頭良いよね」と言われても不思議ではないポジション、だと私は感じます。
でも、息子の自意識では、自分が頭が良いなんてカケラも思っていません。
実際に、これまで息子と仲良くしていた友達は、学力という指標に価値を置いていません。
私なんかは「息子にマウントかまそうとしたときに、学力という指標は邪魔だもんな」と思うんですが、息子の考えは一味違います。
「みんな、努力すれば僕並みの学力になっちゃうから、僕の成績なんてたいしたことないな」となるんです。
別に、自己肯定力が低いわけじゃないんです…多分。
「僕は努力する才能の持ち主かもしれない」と口走ってますし。
ただ、誰しも努力さえすれば同じ学力になる、と信じているので、高校受験に対する感覚が「一発逆転」「一発勝負」「一か八か」という状況になっています。
そのようなものである以上、地元の学校はどこも選択できない。
全てをリセットするためには、地区外の高校へ通うほかない。
…そういう悲壮感を持って、息子は進学先を選んだようなのです。
そこには、何故、全日制の普通科を選ぶことになったのか、とか。
大学のこと全然考えたこともないのに、普通科を選んでいいのか、とか。
まぁ就職のことも考えたことがないから、別にいいのか、とか。
色々な葛藤が渦巻いていて、今ひとつ本人のモチベーションが上がらない原因になっていました。