あおいです。
二学期になってから、オンラインゲームを通じてJくんと話をするようになった息子です。
息子の中で「Jくんは信頼しよう」と思ったのでしょうか。
これまで避けてきたSくんの話題について、語り始めました。
息子の中では、これはイジメではないこと。
自業自得だったと反省していること。
友達全てを失ったことは苦しかったけれど、仕方が無いと思っていること。
しかし、それはキレイゴトだと、Jくんは認めません。
「Sくんは、アキトくんが何も言わないことをいいことに、今だって周りの人にアキトくんの悪口を言ってるけど、正直、みんな、執念深いなー、うっとおしいなーってウンザリしてる」
「僕が謝っていないからね…」
「リズさんの不登校の件だって、Sくんとメイちゃんが嘘ばっかり周りに言うから、ややこしくなってる。Sくんの話が本当じゃないことなんて、もう、みんな知ってるよ」
息子は。
「違うよ、Sくんの言っていることは本当のことなんだよ」と告げました。
「メイちゃんのことが大切だから、メイちゃんの言い分を信じてるだけなんだよ。それを信じたら、僕がメイちゃんに付きまとっていたというのも本当になるし、そもそも、僕がSくんの気持ちを大切にしてあげなかったのは真実だよ」
Jくんは「意味が分からん、そんなのおかしい、アキトくんは本当のこと言って反論しなくちゃダメだろう?」と言いました。
さらに息子は。
「僕は、本当に、Sくんは大切な親友だって思ってて、それは今も変わらないんだよね。メイちゃんに告白されて付き合うことにしたことを、本当に反省してて、時間を戻せるならメイちゃんとLINE交換しなかったのにって思ってる。
Sくんにとって大切なのがメイちゃんなんだから、きっと今もメイちゃんの言い分を信じてあげたいんだよ。
それにリズさんが巻き込まれたんだとしたら、可哀想だと思うけど…」
そこまで言うと、突然、息子は号泣しました。
息子はオンラインゲームをリビングで行います。
突然泣き出す息子に、その場にいた家族はビックリです。
私は「まだ、こんなにも傷が深かったのか…」と震えました。
日頃の息子は、すでにSくんのことなんて眼中にもないように思えていたからです。
「僕は、Sくんを今でも親友だと思っているから、幸せになって欲しいって願ってる。
僕の存在が、Sくんを苦しめているんだと分かっているから、悲しいけれど完全に縁を切ることにしたんだ。
それでも、今もSくんが人に悪口を言っているってことは、まだ苦しんでいるってことだから、悲しい。
正直、早く、僕のことなんか忘れて、愛されるSくんに戻って欲しいよ、そうじゃなきゃ、縁を切った意味がないって思うよ…」
Jくんは「アキトくんのメンタルが良く分からない…」と言いました。