中学生と恋愛トラブル 後日譚後編 | マイペースな日々

マイペースな日々

『中学生 いじめと学級崩壊』というタイトルを変更しました。
息子は2024年に大学生になりました。

あおいです。


号泣して、常人では計り知れない言葉を紡ぐ息子に、Jくんはオロオロし始めました。
「そんなにSくんのこと、今でも大切って思うならさ、今からでも、そう言って謝ればいいんじゃない?」
何ともまっとうな話です。

しかし息子の反応は、と言うと…
「Sくんは、謝っても許してはくれないと思うし、そもそも僕、何があっても謝らないよ。
Sくんに対して悪いことしたと思っているけど、Sくんが悪口を言いまくっていることについては、僕も絶対に許すつもりない」
「えぇ?」
Jくんと同じく、私もビックリです。

「人間関係の苦しみを、僕は乗り越えた。だから、Sも謝らなくていいから乗り越えて欲しい、そうして幸せになって欲しい、心からそう思ってる」
「何か良く分からんけど…強いな…」
「友達全てを失ったおかげで、僕は塾に行くほかなくなったけど、そのおかげで学力が上がってきたし信頼できる大人にも新しい友人にも出会えた、悪いことばかりじゃなかった、一つのことに拘らなければ、きっと別の場所でも幸せは見つけられる、僕はそう思って今を生きてる」

Jくんは「そっか…」と言ってから「じゃあ、俺はもう、アキトくんにとって、友達じゃないんだ?」と聞きました。

息子は即座に「友達だよ、色々あっても関わってきてくれるのは、Jくんだけだった、ありがとう」と返しました。

こうして、息子は友情の証として?JくんとLINEを交換しました。

***

さて。
息子にとって、今回の騒動は、Sくんと自分の2人だけの問題だという認識でした。

私からしたら「メイちゃんがサークルクラッシャーだったんじゃん、思春期男子2人が手玉に取られた話じゃん」という印象なのですが。

Sくんと縁が切れてからは、私も息子のスマホをチェックすることは無くなったので、今の交友関係を把握してはいませんが、メイちゃんの時のように「片時もスマホを手放したくない」という状況ではなくなりました。

好き嫌いはともかく、相手を許せないことが辛いから縁を切る。

…という動きについて。
この行動を、私は過去に一度、見たことがあります。
息子の父親、つまり私の夫も、これをしています。
やはり恋愛関係のトラブルで、カノジョと親友が良い仲になってしまったことで、当事者及び友人全てと縁を切りました。
(毎年、誰か彼かが謝罪に訪れ、夫をコミュニティに戻そうとしてくれましたが、彼が全てを許そうと決めたのは事案が発生してからだと12年後くらい)(むしろ許せたことに驚く)
カノジョと親友が結婚した時には、もう、落ち込み具合が凄かった、そういえば泣いていたな…その時だって、私と付き合って5年は経っていたのに…事案発生時に怒りを相手にぶつけないから、不完全燃焼で、ずーっとくすぶるのでしょうね。