あおいです。
*このブログ記事は過去の話です。
大変モヤモヤされることとは存じますが、息子(アキトくん(仮))のような小学生がどのようなトラブルに遭ってしまうのかを書いています。*
私たちの住む地区は商業地の中にあります。
夫の実家が商売を営んでおり、一族が店舗と同じ敷地に集って暮らしています。
この商業地区には、息子と同じ学年になる子が、二人いました。
一人は「ハルトくん」(仮)、もう一人を「タケトくん」(仮)としましょう。
ハルトくんも、タケトくんも、徒歩1分以内の自営業者の子どもです。
今回の主人公はタケトくん。
小学校入学直前に、政令指定都市からこの街へとやってきました。
ご両親の離婚で、お母さんの実家へと越してきたのです。
商店街の大人たちは、息子とハルトくんとタケトくんが仲良くなってくれる未来を夢見ていました。
特にタケトくんのじいちゃんは、仲良くさせることに熱心だったと思います。
登校時、一日も欠かさずタケトくんは息子を迎えに来てくれました。
(ハルトくんは朝が苦手で一緒に登校出来なかった)
そして、それはタケトくんのじいちゃんが良かれと思って孫に強いていたことでした。
小学校に入学して、梅雨の時期に入る頃になると、毎朝、タケトくんが息子を罵倒する声が聞こえてくるようになってきました。
「グズ」「ノロマ」「タコスケ」「ウゼェ」「ボケ」
罵倒するくらいなら、迎えに来なきゃいいと思うんです。
が、タケトくんのじいちゃんが「ちゃんとアキトくん(息子)と登校しているのか」を路上で監視しており、じいちゃんが怖いタケトくんはイヤイヤ迎えにきていたわけです。
程なく、この罵倒の内容を商店街の大人たちが知る状況になりました。
タケトくんのじいちゃんは、頭を下げ、これからもタケトくんと一緒に登校してくれるようお願いしてきました。
じいちゃんは、タケトくんが息子を罵倒することがないように監視を強めました。
タケトくんは、本当に息子と登校したくなかったんだと思います。
でもじいちゃんが怖い、だから、息子と合流したのち、辻の曲がり角に達した途端、ダッシュで走り出すようになりました。
置き去りです。
その光景を、ほぼ毎日、私とタケトくんのじいちゃんと、そして商店街の皆が眺めていました。
罵倒はしていない。
けれども、キッと息子を睨みつけてから走り去るタケトくんの姿は、胸に痛いものがあります。
息子の祖父母ですら「これは、いじめられている」と認識しており、しかし商店街の人間関係を考えると大きな声で苦情を言うことも出来ない、という状況でした。
タケトくんのじいちゃんも事情は分かっており、息子にも優しくしてくださいます、が、一緒に登校することだけは諦めてはくれませんでした。