野良犬が増えている港の地区にはいくつかの企業さんが入っておられます。
最近その企業さんの敷地内の木が大掛かりに伐採されました。
その木は雨が降れば犬たちが雨宿りをし、
炎天下にはその下で身体を休めるために
集う、憩いの木だったのです。
その木がなくなってしまったのを見たとき、
Kたちは、企業さんはいよいよ犬たちを保健所に渡すことを
考えておられるのだ、と危機を感じたのでした。
Kが企業様にお電話をしたところ
やはりその企業さんの敷地内には野良犬がたくさん居住しているので、
社員の方から、「犬をなんとかしてほしい」という
要望が出ているということがわかりました。
もはや猶予はないと感じたK(代表)は、企業の上の方に
面談を申し込みました。
そして、昨日がその面談の日だったのです。
Kはいつもお世話になっている市会議員の方と二人で
その企業の責任者の方々にお会いしたところ、
面談は私たちにとって厳しい雰囲気ではじまりました。
実際に噛まれる被害はないものの、やはり工場の敷地内に犬がいるということは、
従業員の皆様に恐怖心を与えていることは確かでした。
安全で衛生的な職場環境を作るためには、一日も早く全ての犬に消えて欲しいとのことでした。
お気持ちを伺い、Kたちも話しました。
もともと動物愛護の精神に篤い方々だったので、次第に誤解は溶けてゆきました。
もっともその責任者のお心を動かしたのは
多くの人がこのブログを見て下さっていること、
そして
全国から港の犬を助けるために支援があること、
たくさんの人が犬たちのために祈ってくださっている、
という事実でした。
いま、たくさんの方の温かい善意によって
避妊手術も行われていることも
説明させていただきました。
企業の責任者の方々は、真剣に考えて下さり、
最後はニコニコと笑顔でKたちを見送ってくださったそうです。
しばし、猶予をいただけたと理解しております。
企業様、
お忙しい所お時間をいただき、私たちの話に熱心に耳を傾けて下さり、
温かなご理解を賜りまして、本当にありがとうございました。
心より御礼申し上げます。
企業の方々も不愉快な思いをせず、犬たちも助かるために
一刻も早く、犬たちを避妊手術し、譲渡やシェルターなど
行き場所をつくらなければいけないと改めて思いました。
みなさま
今回も港の犬たちは、大勢の人が見護り、善意をお寄せいただいている
おかげで助かったのだと思います。
あらためて、皆さまからのご支援の有り難さを感じました。
本当にありがとうございます。