<港の野良犬たち>
山口県防府市内のある港には、多いときには100匹近くの野良犬がいましたが、私たちの活動により徐々に減少し現在は50匹あまりにほどに保たれています。犬たちは餌をやる人々(以下、「餌やりさん」)に大変なついて、グループに分かれて穏やかに暮らしています。
港内の全企業を回り、野良犬をどのように捉えているか調査したところ、おおむね温かい目で犬たちを見守っており、苦情は確認されておりません。出入りするトラックの運転手の方も、犬を轢かないように、ゆっくり注意して運転されています。
また、この港の野良犬問題を早急に解決しなければならない大きな要因が次にあげる虐待問題です。
<青少年による野良犬虐待問題>
犬たちは頭が良く注意深いので、簡単に車に轢かれることはありませんが 、2014年に入って、三匹以上の犬が轢かれています。同2月、餌やりさんが若い青年たちと接触し、道に横たわって死んでいる犬は、彼らがわざと轢き殺したものだということがわかりました。
本人に話を聞いたところ、青年は
「 月に1回、日曜日の夜に、港の犬を、車で轢くのが楽しい。強い人はいじめられんけれど、コイツらは弱いから、いじめられるから楽しい。月に一度、轢き殺しにくるのがストレス解消だ」
と言ったそうです。 彼らは近くの店でドックフードを購入し 道路にまいて、車のライトを消して潜み、犬がフードを食べに出たら、ライトを突然つけて車のアクセルを踏んで轢き殺すとのことでした。
餌やりさんが厳しく注意しても、まったく反省する様子は無く、これからもずっと続ける様子だったそうです。その他にもこの港では、 人間の手により鼻を割られた犬 、餌のついた大きな釣り針(10本ほどフェンスにくくりつけられている)にかかり、狂ったように苦しんでいる犬など、数々の虐待が確認されています。
このような行動は、動物愛護法でも禁止されており、見過ごすことはできません。
しかし、それ以上に、虐待に快感をおぼえる 、人間の心の荒廃に衝撃を受けます。
次回は
「今後の動物愛護のあり方」についてです。
よろしければ応援お願いします。

にほんブログ村