心に花を咲かせましょう *葵桜*きもの着付教室 まつさき まゆみ です。
ご訪問いただきありがとうございます。
端午の節句に向けて、柏餅を出されるシーンが増えると思います。
(昨年)4月のマナー講座では、まゆこ先生と相談して、柏餅をお出ししました。
※講座の様子
→ http://ameblo.jp/aoisakura-blog/entry-12019247688.html
→ http://ameblo.jp/aoisakura-blog/entry-12019713956.html )
(知ってるようで知らない)柏餅の食べ方についてもお話ししていただきました。
「桜餅の葉っぱは食べますが、柏餅の葉っぱは食べません。」
これはご存知の方がほとんどかと思いますが、
子どもの学校で柏餅出た時に、先生含めて知らない人が多かったそうなので、
もしかしたらご存知ない方もおられるのかな?と思い書いてみました。
で、「それくらい知ってる!」という方でも、
「食べ終わった後の柏餅の葉っぱをどうしておくか?」
について、ご存知の方は少ないかもしれません。
これからの季節、柏餅をいただく機会も増えると思います。
そんな時にスマートに食べられたらいいですね。
まず、柏餅をお出しするときにも置き方があります。
①向こう側に輪がくるようにして、下に葉っぱの軸がくるように置きます。
②そして、いただくときは、葉っぱを手前から向こうに開いて、いただきます。
黒文字で切っていただくか、切りづらい場合は、手で持っていただいても構いません。
③食べ終わったら、こういう状態になるかと思います。
問題がこの葉っぱをどうするか??
④その後、向こう側からくるくる葉っぱを巻いて行って、最後に軸を突き刺して固定しておきます。
(ひっくり返してアップにするとこんな感じ)
葉っぱの状態によってはなかなか刺さらないものもありますが、一度やってみてくださいね。
子どもに教えてやると羨望のまなざしです(笑)
羨望のまなざしついでに、柏餅の由来についても書いておきます。
子どもの疑問に答えてみました。
「柏餅は桜餅みたいに葉っぱごと食べないのに、、なぜ葉っぱで包んであるの?」
そのわけは・・・
・昔は、葉っぱをお皿やラップ替わりに使っていたようです。(柏餅に限らず)
その風習が、柏餅に残っているようです。
では、なぜ、こどもの日には柏の葉っぱが使われるようになったのか??
そのわけは・・・
・縁起かつぎ
・手に入りやすい
<縁起かつぎ>
柏の木は、若い葉っぱが出るまで、古い葉っぱは落ちることがありません。
そんな柏の葉っぱに包まれている柏餅は子孫繁栄に縁があると言われていています。
そのことから、子供の誕生を祝う、端午の節句(後の子供の日)と結びつけて柏餅が食べられ始めた、と言われています。
<手に入りやすい>
こどもの日といえば、新緑の季節。
通常の木々は若葉は芽吹いていますが、大きく育った前年の葉っぱは冬を越す時に枯れて落ちてるため、子どもの日に葉っぱが手に入りません。
ですが、前述のとおり、柏の葉っぱはこの時期でも冬を越した葉っぱが残っているので、使われたものと思われます。
ただし、これは旧暦での話で、新暦の今では柏の葉っぱも落ちてしまっているそうです。
なので、現在の柏餅の場合は前の年の葉っぱを保存して使うか、違う葉っぱで、代用しているそうですよ。
(ちょっとがっかり)
余談ですが・・・
柏餅を包んでいる柏の葉っぱの裏表について
柏餅には柏の葉っぱがつるつるした物と、ざらざらしている物があります。
これは、葉っぱの表と裏を使い分けることで、餡を区別しています。
表(つるつる)が外側・・・小豆餡(あずきあん)
裏(ざらざら)が外側…味噌餡(みそあん)
だそうです。
ちなみに近所のスーパーにおいてあった柏餅はどちらも外がざらざらしてましたけども。
一応そういうのがあるんですね!今度和菓子屋さんに行ってチェックしてきます。
加えて、柏の木は、近畿より西の地方では、自生していないとのこと。
なので、こどもの日の食べ物と言えば、東では柏餅、西では粽(ちまき)が定番だそうです。
ちなみに私は子どもの頃、こどもの日に粽を食べた記憶がありません。
そのわけは、母が北陸の人だからでしょうか??
今度母に聞いてみようと思います
着物の楽しさお伝えします。あなたも一緒に着物ライフを楽しみませんか!?