先月から続々と衣替えの質問をいただいたので、こちらでもまとめておきます。
まず、前提知識として、
着物には大きく分けて
・袷(裏地がある着物)
・単(裏地がない着物)
・薄物(透け感がある着物)
があります。
季節によって「この時期は何を着る」という衣替えのルールがあります。
制服にもありますよね?
この時期は、制服でいうところの「合服」と同じで、気候に合わせて選べる季節だと思っています。
また、そもそも衣替えは、「この時期に何を着たらいいかわからなくて困ってしまう人」のために設けられた親切心からきたものだと考えています。
「守らないといけないルール」ではなくて、「困ったときの参考になれば・・・」という程度でいいんじゃないかな?と個人的には思っています。
その衣替えのルールによると、6月になったら単を着ましょうというルールがありました(昔は)。
ですが、最近では地球温暖化の影響もあり、5月頃から単を着てもいいよね?という流れになってきています。
なので、20年前に着物を着始めた私は6月になると着るものに悩んでましたが、今では5月が一番悩む季節になってきています。
そこで、生徒さんやブログの読者さんからこのような質問が多く寄せられています。
「この季節、結婚式に出る際は袷でもいいですか??」
というご質問。
.「はい、全然問題なしです」
(ちなみに私も5月中旬は袷の訪問着で列席します。)
正式には6月が単衣の季節なので、今月は暑いのさえ我慢すれば袷で全然いいと思います。
ですが、結婚式の場合は真夏でも、袷を着用される方もあります。
私は去年の7月に結婚式に出席した際は「着付講師なんだから絽を」とアドバイスをいただきそのようにしましたが、そうでなかったら、袷の訪問着を着ていたと思います。
基本的にはレンタルの留袖などを着用されるご親族は袷を着用されているので、全然気にならないと思います。
式場内は空調設備も効いているので、暑さも感じないはず。
こちらは、普段着のご質問。
まだ袷しか持ってないんですが、今月末のお出かけに袷を着たらおかしいですか?
.衣替えのルールとしては全然おかしくないけど、暑いかと思われます・・・。
長襦袢など肌着で調整できるようであれば、そのようにされることをおススメします。
また、正絹だと汗によるダメージが心配・・・(以前、汗で色移りしたことがあります)。
手持ちでの対応が難しいようだったら、私の単衣をお貸しすることもできますよ・・・と回答しました(受講中の生徒さんなので)
この夏1着だけ買うとしたら何がおススメですか?
.セオαという素材の浴衣としても着物としても着用できる素材がおススメです。
理由は、長い時期着用できる上に比較的涼しいです。
もし「正絹でないと困る」ということであれば、これと同じコンセプトで作られた正絹の着物を先日みせていただいたので、そちらをぜひおススメしたいです。(ほんとは自分が欲しかった・・・けどあきらめた・泣)
麻はいつから着れますか?
綿は真夏は着れますか?
.「素材の透け感によって異なってきます。」が、
「本人が違和感を感じなければ、これに関してはどちらでもOK。」
もともと綿も麻も普段着ですから、人にとやかく言われる筋合いはないと思います。
具体的な例としては、
この春に「5-9きもの」といって5月から9月まで着用できるというコンセプトの反物(麻100%の)を購入しました。
ネットで注文し、仕立ててもらおうと思って着物屋さんに持ち込んだところ、
「これ、5月はちょっと早いんじゃないかな?」とのアドバイス。
確かに、思っていたより透け感があったのと、横線が絽目(絽という夏物の生地に見られる線)みたいにも見えるので、
5月頭からこれを着用するのは少し気が早い気がしなくもないですが、5月末になったら気持ちも変わるような気がしています。
私の場合は「他に着るものがあるので、もう少し先に着用したらよいか」という判断です。
手持ちがあるなら別ですが、ないならあるもので楽しめばよいと思っています。
余談ですが…
つい先日、うちの長女がサンダルに素足でスーパーに行ったら、
同じくらいの年頃の女の子から「もうサンダルで素足ではいてはるー」とその子のお母さんに報告してはりました。
おそらく、そちらのおうちでは「サンダルはまだ早い」って言われていたんだと思います。
私も正直、まだ早いと思います。だって足元冷えるし(おばちゃんの場合特に)。
だけど、本人は新しいサンダル買ってもらったら履きたくて仕方ないから「それならどうぞ」と履かせました。
それを他の人から「もうサンダル履いてはる」って言われたら嫌なのか?
言われても気にならないのか…で決めたらいいのかな?と思ってます。
うちの長女は後者(次女は前者ですが)。
ちなみに、レッスンの中で衣替えについての座学も盛り込んでおります。
そのときに、「衣替え表」をお見せして説明するのですが、
生徒さんによってお渡しする方とお見せするだけの方があります。
「これがないと不安で着れない」という方にはお渡ししますが、
逆に「これがあると手持ちのものが不足していて着れない」という方もあるので、そういう方には「こういうルールもあるけど、普段着は自由に楽しんだらいいよ」とお伝えしてます。
普段着物は、本人が暑くなくて、見た目にも暑苦しくなければ、それでよいと思っています。
※お茶会など正式な席での着物は先生やお社中さんに相談します。
参考までに、過去にまとめた衣替えの記事のリンク貼っておきます。
2013年5月 袷から単衣に移行していく際の記事
http://ameblo.jp/aoisakura-blog/entry-11531781516.html
2014年6月 単衣から絽や浴衣に行こうしていく際の記事
http://ameblo.jp/aoisakura-blog/entry-11877600115.html
衣替えに関する年間を通したお話は、初級コースのレッスンの中でしております。
また、「着物・なんでも相談会(無料)」も定期的に開催していきますのでよかったらどうぞ。
ちなみに、夏用の帯締めを作るワークショップも開催します。
「夏の着物に合う帯締めがない」という方や、「浴衣をワンランクアップして着たい」という方にもおススメです♪
いつもワクワクしたいから、和のある暮らしをしています。
あなたも和のある暮らしで、心に花を咲かせませんか?

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