ヨガで股関節を安定的に動かすための原理原則? | 変形性股関節症 でもヨガな日々

変形性股関節症 でもヨガな日々

変形性股関節症末期歴7年。趣味の庭ヨガと運動療法で試行錯誤な未手術温存的日常生活。


8月の朝チャレ(朝5時半から毎月7日間連続のオンラインヨガクラス)も早くも6日目が終わり、残すところあと1日となりました。




今回のフローも、最初は慣れない動きに正直「気が重いフロー泣き笑いという印象だったのが、日を追うごとに不思議と馴染んで来て、6日目になるともう動くのが楽しみという、まんまといつもの朝チャレマジックにすっかりやられております口笛




変形性股股関節症保存療法リハビリ歴6年目の私ですが、朝チャレヨガのフローを練習するだけで股関節にかなりのリハビリ効果があることを実感する毎日。ただ、やはりオンライン多人数での練習(朝チャレ参加者人数、今や1日1,000人説あり赤ちゃんぴえん)だけよりは、時々対面レッスンにも参加することで、動きのポイントや自分の苦手部分がより鮮明になって効果大なことも良くわかって来たので、今日も午後から対面のテラヨガクラスに行く予定です。



さて




そんなわけで、変形性股関節症リハビリで最初は恐る恐るヨガを始めた私が、昨年末ぐらいからとうとう一般向けのヨガ対面グループレッスンにも参加しているというわけなのですが、変股症末期患者がヨガなんか出来るのか?と思う方がいらしたら、その答えは、出来ます!です。




もちろん出来ない動き、ブロックを使って補助しないと難しい動きなど、あるにはあるのですが、実際やってみてわかったことは、股関節のことが根本的なハンデになるような動きは全体の中ではむしろ少なく、変形性股関節症でもほとんどの動きは一般の方と同じように練習することが出来ますし、練習することでちゃんと進歩もします指差し音譜音譜




変形性股関節症の痛みを整体頼みで維持していた6年前、何が辛かったって、もうこれで一生運動は出来ないんだってことに最も心をやられましたゲロー。(今考えれば根拠ない悲観的思い込みなんですが、その時点ではもう、そうとしか思えなかったあせる




生まれてからずっと運動音痴な私でしたが、下手でも身体を動かすことが、実はずっと大好きだったのです恋の矢




そんなわけで今は、股関節のハンデがあっても一般人の方々と一緒にヨガできることそのこと自体が、めちゃ嬉しいし幸せだと思う。だからこそ、出来るだけ長くこの状態を続けたい!




というような中、先日ふとしたことから変形性股関節症患者がヨガをやる際の注意点を考える上で、とても参考になる内容をYouTube動画の中に発見しましたびっくりマーク




それはブログ友umさんが前回の前捻角記事の中で紹介して下さっていた吉田俊太郎先生TAPUP TV のYouTube動画(リンクは最後に貼り付けますね)





この中で変股症ヨギーである私に響いた最重要事項は




関節可動域訓練は


大腿骨頭が寛骨の中に


出来るだけしっかりと収まった状態ですべし




という部分でした。




私はもともと臼蓋形成不全気味らしいのですが、そうでない人でもそもそもの前捻角の角度によっては被りが浅くなることがある。臼蓋がしっかりと収まらない位置で股関節可動域訓練をすると患者は違和感を覚えるので、リハビリを指導する際にはクライアントの前捻角角度も考慮の上、訓練で動かす可動域の最終角度を決めるのが大事というのがこの前捻角講義のポイントなわけですが、股関節安定のためのこの原理原則、実は臼蓋形成不全患者や変形性股関節症患者のヨガのアサナ練習を考える際にも、そっくりそのまま当てはまることのように思われるのですドンッ




具体的に言うと




大腿骨頭が寛骨の中に出来るだけ安定的におさまるための動きの原理原則は




屈曲位では外転・外旋方向に動かすこと


伸展位では外転・内旋方向に動かすこと




これは実際アサナの練習をしている際に「やりにくい人は膝を(あるいは脚を)開いてやってみてください」という指示がリードの先生から頻繁に出るという事実にもバッチリと付合します。なんにせよ、まずは安定的な関節環境を作った上で練習をすることが第一なんですよね。




で、個人的には6、7月の朝チャレを通して、なんとか両足で出来るようになったばかりだったスプタバジュラーサナ問題。このアサナ、ポーズを作るそもそもが女の子座りからのスタートだから、もしかして変股症的には禁忌?とも思いつつ、朝チャレであんまりしばしば登場するものだから最初はひっそりと片足ずつ練習していたのですが、6月に何回めかに出て来た際に思いきって両足バージョンに挑戦してみたら、あら?出来た⁈





それでも何だか股関節が不安なので、対面レッスンの際に改めて先生に確認したところ、やっても良い(大腿部を伸ばす運動は変股症患者はむしろやった方が良い)と言っていただき、じゃあ今後は両足で練習をするか、と思ったのは良いけれど、それでも何だかやっぱりこの姿勢、やっててちょっと違和感あるんですけど・・・という状況の時に、たまたま上記動画からこの原理原則を知ったため、早速適用してみたところ・・・




おおビックリマークこれは股関節伸展の動きですよね!!まずは股関節を外転(膝を開く)させた上で後ろにゆっくりと身体を倒して行って背中までつけたら、あとは太ももを内旋させて角度を微調整することで、あーら不思議




お陰様で急に楽に練習できるようになったのでした。



他によくあるアサナとしては、長座からの前屈では、股関節屈曲の動きになるため、外転&外旋でやるのが楽みたい。あと、対面クラスでしばしば注意されるニーイン問題が股関節的に超絶NGな理由も笑い泣きニーイン=股関節内転・内旋だからだろうと勝手に納得。



ありがたや〜



というわけで、以後、アサナの練習の際に「ん?」と思うことがあった際には、とりあえずこの「股関節を安定させながら練習するための原理原則」に立ち返り、動きの土台となる股関節の角度をまず確認するようにしています。わかりやすい動画をUPして下さった吉田俊太郎先生、それをブログでご紹介下さったumさん、ありがとうございました!





さて最後になりましたが、件の動画はこちらから↓(今回取り上げた内容は6分25秒ぐらいからです)


https://youtu.be/ciweRsw9x8o