蒸気機関車の正面両脇には除煙板が取り付けられています。
デフレクター、デフなんて呼ばれるコレ、
煙突から出る煙が車体や運転席にまとわりつかないように
気流を変えるための重要部品なのですよね、あの四角い板。
で、このところずっと標準的なデフが取り付けられていた秩父のシゴハチですけれど、
期間限定で「門デフ」「門鉄デフ」って呼ばれるタイプに交換されておりますわ。
そんな貴重なお姿を記録しに、6月初日の土曜日、秩父鉄道へと遠征でございます。
急行「SLパレオエクスプレス」5001レ C58-363 + 12系*4B 波久礼 - 樋口(2024/6/1)
やっぱりデフをしっかり記録したいってコトで、
今回はお決まりの場所じゃなくて、矢那瀬で迎え撃つことに。
せっかくの門デフですもの、それがはっきり分からなくちゃ意味ないじゃん。
てコトで、王道アングルが定番のポイントですけれど、広角サイドで勝負。
分かりますかねぇ? デフの下半分に板が無いの?
たまに磐西のシゴナナもこのデフに換装して走りますよね。
初めて「門デフ」を見ましたけれど、コレがめっちゃ新鮮で良い感じです。
急行「SLパレオエクスプレス」5002レ C58-363 + 12系*4B 親鼻 - 上長瀞(2024/6/1)
せっかくの「門デフ」仕様ですもの、復路も狙いましょう・・・
てコトで、午後の5002レは荒川橋梁で待ち伏せでございます。
先週の雨の影響なのか、流れる荒川の水量がかなり多くて、
いつもの拠点へ向かうのも四苦八苦。
どうにか辿り着いての狙い撃ちでしたけれど、
良い感じの雲も流れてきて、梅雨の晴れ間の下、清涼な川風と
鉄橋を渡るシゴハチの汽笛の音にココロ癒されましたわ。
そうそう、「門デフ」「門鉄デフ」ですけれど、
昭和20年に国鉄小倉工場で考案された除煙板を指す通称で、
小倉工場のある門司鉄道管理局+デフレクターに由来しているようですわ。
前に高崎のデゴイチが重装備時代、後藤工場式デフを装備してましたし、
長野工場の切取式除煙板「長工デフ」なんてのもあったみたい。
ボイラーの両サイドについてる四角い板・・・なんて思いがちですけれど、
色々な形が蒸気時代にはあったみないですね。
ちなみに秩父のシゴハチ、「門デフ」仕様は6月いっぱいのようですわ。