高崎の機関車オールスター軍団の中で唯一無二の輝きを放つ、
EF65形直流電機の501号機。
かつて東海道筋の九州ブルトレ牽引用として誕生した500番代P形トップナンバー。
ゆえに“Pトップ”の愛称でファンから親しまれているカマですけれど、
どうにもこうにもあたしとは相性が悪いみたい。
夜のお仕事だってのに寝る間も惜しんで出撃すれば途中でパンクして、
救援のDDくんに引っ張られてくる。
ロクマルとPPで「カナロコ列車」の先頭に立つって言えば大雪で家から出られない。
三度目の正直とばかりに出撃すれば土崎出場が遅れてセンイチくんにカマ変。
もうなりふり構わず早朝の「ジンボシン」へと向かったら大雨・・・
ここまでくると相性どころかあたしに「撮るな」って言ってるも同じよね。
それでも7月中の「EL碓氷」号はPトップが牽引するってコトで
リベンジするチャンスも何度かあるでしょ・・・なんて思っていたら、
地元ネタで東奔西走するうちにPトップ牽引の「EL碓氷」号も7日で終了。
何度もあったはずの機会も崖っぷちの最後の1回を残すだけ。
“こりゃいかん”てコトでおっとり刀で松井田へと向かったあたしでございます。
EF65-501 + 12系5B + D51-498
西松井田 - 横川
一撃必撮のPトップ、撮影場所もあれこれと悩んだのですけれど、
最終的には“やっぱりココじゃなくっちゃね”てコトで「お茶屋のS字」をチョイス。
ま、どうせどこで撮影しても逆光必至ですからね。
それでも直前に曇ってくれて願ったり叶ったりな光線具合に・・・
検査明けでピッカピカのPトップくんが12系客車を従えて車列を軋ませながら
「お茶屋のS字」を駆け抜けて往きます。
さすがにかつての寝台特急牽引機だけあってヘッドマークも誇らしく、
青い客車の先頭に立つ姿が似合いますよね。
5回目のアタックでようやく思ったようなPトップ画が作れてひと安心なあたしですけれど、
ロクマルと共に貴重な唯一の現役番代ですもの、
その凛々しい姿をいつまでもファンに魅せ続けてもらいたいものですわね。