L'après-midi d'un faune | 遠くで汽笛を聞きながら

遠くで汽笛を聞きながら

鉄道大好きなあたし、葵ちゃんのブログへようこそ。

いつものスジよりも2時間遅い時間帯で走った「SLみなかみ11号」。

通常の時間なら正面は別として南北に走る上越線ですもの、

線路の東側から撮影するのが王道。

当然2時間遅いとなればお天道様の位置も変わるワケで、

となれば少しでも線路の西側から撮影するのが上策。

てことで発表された当初から当たりをつけていたのが第三利根川橋梁北詰の上流側。

そうです、4月3日にカシガマのJR貨物富山譲渡回送を狙った鉄橋でございます。

2ケ月も前からロケハンをして、カシガマ回送はもちろんですけれど、

その後もSLくん撮影に出撃する度にお昼過ぎの普電を使って、

ベストな立ち位置を模索し続けて本番に向けて念入りに用意周到なあたし。

何を隠そう、全てはこの「SLみなかみ11号」への布石だったのですわ。

そして21日の土曜日。いよいよ本番を迎えたワケでございます。

この日は「カシオペアクルーズ」の試運転を水上で狙い撃ちしてから

通勤快速なみの勢いで一気に南下。

心配した同業者さま参集もなく、あたし的好位置確保でひと安心でございます。




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快速「SLみなかみ11号」 9731レ

     C61-20 + 12系4B  津久田 - 岩本


カシガマ回送から1ヶ月あまり。

周囲の木々や川原も緑が濃くなってすっかり初夏のような風景の中、

第三利根川橋梁を往くシロクイチくん御一行をぱしゃり。

昼前から空には薄い雲が広がって、青空バックとはいきませんでしたけれど、

それでも狙い通りの画が作れたあたしは大満足。

バリ順とまでは言えませんけれど、いつもの時間だと逆光必至なだけに、

ここを13時過ぎに通過する設定は嬉しすぎます。

客車を含めた5両が綺麗に鉄橋に乗っかってくれるか不安でしたけれど、

そこは前走りの普電でしっかり調整出来ましたので、まさに狙った通り。

川風に流された煙がちょっち残念な感じですけれど、まぁ、これはこれで許容範囲かと?

上越線はホント、アンダートラスのクラシカルな鉄橋が多いので、

磐西の一ノ戸川鉄橋にも勝るとも劣らない画が狙えて嬉しいですよね?





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快速「SLみなかみ11号」 9731レ

     C61-20 + 12系4B  津久田 - 岩本


せっかくカメラも三脚も2台持参しておりましたので、

補機7Dは望遠気味に木立の影から鉄橋に飛び出してきた瞬間を狙い撃ち。

ホント、何時飛び出してくるか分からないスリリングさがある撮影で、

鉄橋に差し掛かって“ガタンガタン”て言う瞬間を手に汗握って待っていたのですけれど、

鉄橋の手前でシロクイチくんが汽笛を鳴らしてくれたおかげで、

心の準備が出来て落ち着いてシャッター切れて良かったですわ。

今年はホント、ホームグラウンドの「宮田の大カーブ」を離れての撮影を続けているので、

これまでにない新鮮な感じを受けてしまうのはあたしだけかしら?

6月も同じスジで設定のある「SLみなかみ11号」ですけれど、

次ぎはどこで狙いましょうかね?


微睡むような時間の中で利根川のせせらぎとSLのドラフト音を楽しんだ、

初夏の日の午後でございました。