このところ運用から外れていた田端のEF510-509号機、「カシガマ」ですけれど、
先週末、尾久から新潟ターミナルに回送されて何やら不穏な状況でした。
それが今週、いよいよJR貨物の富山機関区に移送されたってコトで、
巷で噂されていた「JR貨物への売却」が現実味を帯びてまいりましたわ。
確かに3月のダイヤ改正で寝台特急「北斗星」号の廃止も発表されましたし、
現状の所属数6両でも余剰が出るのは分かるんですケドね。
かつて田端機関区のエリート集団だったEL1組、寝台特急牽引機軍団も
3月のダイヤ改正で記憶の彼方になってしまうのでしょうか?
今宵は恐らく十中八九、JR貨物に売り飛ばされてしまうEF510-509号機、
その寝台特急牽引の任に就いた時の誇らしい姿をご紹介いたしますわ。
EF510-509 + E26系12B 赤羽 - 川口
EF510形500番代の「カシガマ」、509号機510号機はE26系客車に準じた塗色でしたので、
正調編成時の寝台特急「カシオペア」号の編成美は先代のEF81形を遥かに凌駕してましたわ。
「カシオペア」塗色の509号機でしたけれど、「北斗星」塗色の「星ガマ」と共通運用でしたので、
E26系客車と正調編成を組成した「カシオペア」号を画にするのも一苦労でしたわ。
画は2012年1月1日、夕刻の「川口の大カーブ」を快走する509号機牽引の
正調編成「カシオペア」号でございますわ。
EF510-509 + 24系12B 蓮田 - 東大宮
雲ひとつない青空の下、早春の「ヒガハス」を往く、509号機牽引の寝台特急「北斗星」号。
「カシガマ」「星ガマ」ともに共通運用でしたので、「カシトセイ」編成も当然アリです。
あたし的には「星ガマ」牽引の正調編成「北斗星」号よりも、この「カシガマ」牽引の
「カシトセイ」編成の方が実は好きだったりするんですよね。
青いヘッドマークが白い機関車に映えまくりですもの。
貨物輸送委託時には、いわゆる「安中貨物」の先頭にも立った509号機ですけれど、
やっぱり栄光のEL1組を偲ばせる、寝台特急牽引の任に就いた姿の方がカッコ良いですよね。
JR貨物に売り飛ばされちゃったら、もうこんな凛々しい姿を見ることも叶いません。
ダイヤ改正の度にひとつ、またひとつと寝台特急が消えてゆきますけれど、
その姿はひとりひとりのファンの心の中で永遠に輝き続けることでしょうね。