After The Bridge | 遠くで汽笛を聞きながら

遠くで汽笛を聞きながら

鉄道大好きなあたし、葵ちゃんのブログへようこそ。

年明けのこの時期、関東一円から成田山や高尾山、

それに鎌倉を目指して走る臨時列車、いわゆる初詣臨。

JR東日本各支社があの手この手の列車を手配するのが通例ですけれど、

こと、群馬県界隈発着の初詣臨て言ったらJT車や185系が充当されるのが当たり前。

しかも群馬県内の各駅を早朝に発車するコトが多くて、よっぽどのコトが無い限り

これまではあたしにとって無縁な臨時列車でございました。

そんな今年の初詣臨の中でも11日の吾妻線初詣臨には珍しく八トタの189系が充当されましたわ。

八トタ、つまりは豊田車両センターの189系って言ったら3編成があって、

それぞれがそれぞれに色違いの編成なので、

どれが充当されても当たりって言えば当たりなのですけれど、

始発の万座・鹿沢口駅を朝の6時過ぎに発車するってコトで、二の足踏んでいたのです。

ところが10日の夕方、M52編成が回送幕で中央線を上ったって情報をキャッチ。

色々と調べてみたら、何とコレが吾妻線初詣臨の回送スジにぴったんこ。

しかも夜になって前橋軍団々員のJRさんから、間違いなくM52編成が吾妻線初詣臨に

充当されてるって情報が!?

これを見逃すって手は無いよねってコトで、午前3時起床の4時出発って強行軍での

遠征が幕を開けたのでございます。

M52編成が吾妻線を走るってコトで撮影ポイントも色々と悩んだのですけれど、

吾妻線“らしさ”が出せる場所で狙い撃ちたいってコトで、

第一吾妻川橋梁、いわゆる「祖母島(うばじま)鉄橋」をチョイス。

現地には夜も明けきらぬ午前6時過ぎに到着。

光線状態が思わしくない「祖母島鉄橋」だけに同業者さんは誰もおらず、

あっさり好位置確保でございますわ。




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189系 M52 吾妻線成田山初詣臨 9582M

                 小野上 - 祖母島


冬の朝陽を浴びて祖母島鉄橋を渡る八トタの189系M52編成。

そうです、M52編成って先月再登場した「グレードアップあずさ色」なのでございます。

こんなとんでもなくレアなカラーリングのM52編成が、

これまたとんでもなくレアな吾妻線を走るんですもの、夜中の3時起床も頷けますよね?

定期運用を持たない八トタの189系だけに臨時特急「あずさ」に充当された時にでも・・・

なんて思っていたあたしでしたけれど、まさかまさか早朝の吾妻線で初遭遇になるとは。




20150112_2
189系 M52 吾妻線成田山初詣臨 9582M

                 小野上 - 祖母島


半逆光になる「祖母島鉄橋」だけあって、最後まであたしの他には誰も現れなかっただけに、

貴重なシーンを補機7Dも動員して広角縦アンもぱしゃりでございます。

この「祖母島鉄橋」、どこが“吾妻線らしい”ポイントかって言うとですね、

鉄橋のすぐ脇に歩行者用通路があって、それが市道3号線て立派な道路なのです。

薄緑色の欄干部分がその市道3号線なのですけれど、そんな鉄橋は他にはないのです。

光線具合を考えたら、他に順光で撮影出来るポイントはたくさんあったのですけれど、

吾妻線らしさを最優先で考えて選んだ結果がこの「祖母島鉄橋」なのです。

半逆光で列車側面が潰れちゃうと思っていたあたしでしたけれど、

思っていたよりも潰れなくって、「祖母島鉄橋」を選んで間違いありませんでしたわ。


実はこの鉄橋から祖母島駅方面へ数百メートル移動した畦道には大勢の同業者さんたちが

大挙して集結しておられましたけれど、確かに光線状態バリ順なポイントですけれど、

山や森バックってだけで“吾妻線らしさ”はまるっきりなっしんな場所だけに、

レアなM52編成を撮るだけじゃ物足りないあたしはあたしの考えを完徹して良かったです。

ただ列車を撮るだけじゃなくって、入線した記録も併せてぱしゃりしたいですもんね?