その 銀河鉄道の夜に… | 遠くで汽笛を聞きながら

遠くで汽笛を聞きながら

鉄道大好きなあたし、葵ちゃんのブログへようこそ。

もう遥か昔の記憶のようになってしまってるあたしですけれど、1月12日のお話。


磯部の大カーブでDDくん牽引の「DL新春碓氷」号の撮影を終えたあたしのもとへ、

お仲間の前橋さんから1通のメールが飛び込みます。

「夕方の返しは安中でやるよ」って、たったそれだけ。

前橋さんが“安中でやる”ってコトはもしかして・・・

逸る気持ちを抑えつつ、一路、安中駅を目指します。

“安中駅を発車する時には・・・”なんて薄々知ってはいたのですけれど、

それでも安中駅の前後って田園地帯の中のド直線区間。

あたし的には妙味なっしんな区間で、これまで上りも下りも撮影にチョイスする機会の無かった区間。

それでも前橋さんからのメールに今回は賭けてみようじゃないですか。

それに横川駅~松井田駅間での手持ちのお立ち台も使い果たしてたあたしですもの、

例えド直線とは言ってもある意味新鮮ですわ。

現地には11:45に到着して前橋さんと合流。

付近にはすでに数本の三脚が・・・て、列車通過までまだ4時間半あるけど・・・みたいな。

それでもその光景に期待が膨らむあたしでございます。




遠くで汽笛を聞きながら-20130117_2
快速「SL新春碓氷」 9136レ

         C61-20 + 12系4B + DD51-842

                  安中 - 群馬八幡


信越本線を上るSL列車で数少ない爆煙ポイント、通称“安中発車”

大勢集まったファンの期待を裏切ることなく、白煙とドレインを盛大に吹き上げてますわ。

横川駅と安中駅を発車する時だけは煙出るって話は聞いていたのですけれど、

ホントに安中発車の時は信越本線ではありえないくらいの煙っぷりですわね。




遠くで汽笛を聞きながら-20130117_1
快速「SL新春碓氷」 9136レ

         C61-20 + 12系4B + DD51-842

                  安中 - 群馬八幡


引いてもう一発な画。

安中駅発車の直前になって奇跡的に雲間から陽が差し込みましたわ。

その陽を反射してシロクイチくんがギラリと輝きます。

冬の夕陽に照らされて艶っぽく光るシロクイチくん、その魅惑の姿でございます。

ホント、前橋さんからのご一報が無ければ、4時間半も待ってストレート区間での撮影なんて

絶対にしなかっただろうなぁ・・・て、そんなあたしですけれど、このギラリな1枚で待った甲斐がありましたわ。


ジョバンニとカムパネルラが見た光景はきっと、こんな感じの銀河鉄道だったのかもしれませんわね。