DE10-3509 | 遠くで汽笛を聞きながら

遠くで汽笛を聞きながら

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昨日掲載したDE10-3509ですが、いろいろと調べたところ、
数奇な運命を辿っている機関車であることが判明しました。
元来DE10型をベースにラッセルヘッドを連結出来るように開発された
除雪用ディーゼル機関車DE15型のうち、客車暖房用蒸気発生装置(SG)
非搭載型の1500番台、2500番台、2550番台からDE10型への改造が行われました。
これは保線要員のみで操作できるという簡便さや経費の面から除雪用モーターカーが
使用されることが多くなり、除雪用に開発されたJR東日本所属のDE15型のほとんどが
余剰化してしまい、ラッセルヘッドを連結する密着連結器や電気連結器、
空気配管の装備を全て撤去等の改造が行われ、DE10型として再生されたものです。
このDE10-3509も種車はDE15-2505で、誕生後は青森に配属。
そこから盛岡→青森→長野と渡り歩き、その後、保留車から廃車、
そしてDE10型への改造が行われDE10-3509として復活。
東新潟機関区所属から塩尻機関区篠ノ井派出と籍を移しています。



遠くで汽笛を聞きながら-20111026_2
DE10-3509(塩)  長野駅




遠くで汽笛を聞きながら-20111026_1
DE10-3509(塩)  長野駅


こうして見ると、DE10型の除雪バージョンDE15型として誕生しながら、
最終的にはDE10型として活躍する、薄幸の1両ですね。