前回の記事で…
あなたには、そもそも「間取りづくりのプロである設計者さん」がついてるのに、どうして迷子になっちゃうんだろう?不思議よね。
という話になったので、それについて掘り下げつつ、迷子から脱出できるかも?な対策を考えてみる話。
間取り迷子だというお客さまから見た、設計担当さんの特徴としてよくあるのが…
- こちらの要望は図面に反映されているが、設計者からの提案は乏しい。
- こちらが作った間取りで、不可能な部分は指摘されるが、その他はそのまま図面になっている。
- 修正を繰り返しても、こちらの意図を汲み取れていないのか的外れな間取りばかり出てくる。
こういったケース、間取り相談のお客さまに本当に多い。
たぶん、これ…設計者側の「質問力」が原因のひとつだと思う。
質問力とは、要望を言葉通りに受け取るんじゃなくて、その裏の真意まで聞き出せるか?それをくみ取れるか?ってこと。
モデルハウスや建売住宅じゃないんだから…
自分の家を自分でプランするなら、そこで何をどのようにするつもりか?わかるけど、
他人の家をプランする場合、住まい手の真意がわからないと「かゆいところに手が届くプラン」なんてできるワケがない。
具体的な住まい手が決まっていない、モデルハウスや建売住宅なら、それでもいいかもしれない。
でも我が家はそうじゃないよね。
例えば住まい手さんの要望に「パントリー」と書いてあるから…と、そのまま言葉通り受け取り、キッチンの近くに「パントリー2帖」を設けちゃうのは、なんかちょっと違うと私は思うタイプ。
私の場合、要望に「パントリー」だけだと全然イメージが湧かずプランの手が止まる。
どんなパントリーを希望しているのか?尋ねたくてウズウズしちゃう。
「現宅にパントリーがある?ない?不満があるならどんなこと?」
「そもそもなんでパントリーが欲しいと思った?」
「パントリーに何をどのくらい置くつもり?」
「ちょこっと置ければいい?大量に何かを置くの?」
「中で何か作業する予定がある?ママコーナーを兼ねるとか?」
「部屋になってないとダメ?部屋じゃなくコーナー的な感じでもいいの?」
パントリー1つでも、このくらいの質問をしたくなる。
このくらいの情報をもらえると、
たぶんこういうパントリーにしたいんだろうなぁ…とイメージが膨らみ、手が動き出す。
ただし!
たくさんの質問をする、やりとりする=手間と時間がかかる
これを惜しむと…
「あなたの要望通りにしましたが何か?」
と言わんばかりの間取りになる。
住まい手にとっては、一生に一度、一番高い買い物で、この先、何十年と住むであろうマイホームなのだ。
業務で忙しくとも、つねに愛のある提案であって欲しいと願わずにいられない今日この頃である。
打合せ中、質問→答え→提案…を繰り返した様子がわかるコメントをご紹介↓
↑こちらも、前回同様A子さんのコメント
その空間を自分が使うつもりで見ると、質問が湧いてくるハズなのよ。
「なるほど、そういう感じに使いたいなら…」
「こことここを入れ替えてもいいんじゃない?」
といった、それまでNGと思い込んでいた配置が、そうでもないことに気づく。
そんなモードに入ると、迷子状態の間取りから脱することができる。
住まい手側でもできる対策
一例でパントリーの質問の話をしたけど、これは、設計側からの質問の場合よね。
質問されないなら逆に、住まい手側から積極的に伝えてもいいと思う!
いやむしろ、伝えた方がいいかも!
坂口は現役バリバリの主婦なので、主婦目線の質問が湧いてくるけど、現役バリバリの主婦ではない人が設計担当さんであることの方が多いと思うので、色んな角度から「その空間」に対する補足をするといいんじゃないかな?と。
例えば事前に渡す資料に…
パントリー「現宅の類似スペースに対する不満。誰がいつどんな風に使うのか?何をどのくらい置きたいのか?独立部屋希望?個室ではなくコーナーでもOK?」
このくらいの内容を、各部屋ごとに補足しておく。
力のある設計者さんなら、補足を付けて※要望を渡せば、きっとあなたの意図を汲み取り、間取り迷子から脱出できる間取りにしてくれるハズ!
※このとき長文作文のような要望を渡すんじゃなくて、ギュッとコンパクトにまとめた完結明瞭な資料にした方が効果あると思うよ!
詳細まで伝えてみたけど‥‥やっぱり迷子のままで困ってます!という場合は、ご一報ください、坂口が助っ人いたしますっ!
![汗](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/028.gif)
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