敷地26坪で駐車場「アリ」「ナシ」二者一択? | 失敗しない間取り相談 新築|リフォーム 間取りアドバイザー 坂口亜希子

失敗しない間取り相談 新築|リフォーム 間取りアドバイザー 坂口亜希子

セルフチェックで「あなたのマイホーム図面」を辛口主婦目線に耐える図面に変身させます!
日々家事をこなす主婦であり建築士だから気づく!わかる!間取りのアドバイス。

都心部の狭小地でマイホームを計画。
少しでも建物は広くしたいが、駐車スペースも欲しい。
丁寧に「間取りの整理整頓」をしてみると意外と両方いけちゃうかも!という話。

 

 

 

間取り相談は、基本的に宅内の相談ではあるんだけど…

 

宅内だけじゃなくて外回りのレイアウトもすごく気になる。

特に駐車場とか駐輪スペース、インターホンとか表札の位置なんかも。

 

 

 

 

駐車場の苦い経験

 

以前、東京都心部の方の間取り相談をしたとき、私の押しが弱かったために結果として不利益を生じさせてしまった事がある。

 

ビルダー図面のガレージに「車」は描かれていたんだけど、ガレージ周りの寸法が駐車できるか否かギリギリだと感じた。しかも前面道路は坂道なので余計に難度が高い。

なんとなく嫌な予感がしたが実際に止める車は図面のサイズより小さいのかな…と車種をお尋ねしたところ

 

「3ナンバーだけど、ビルダーからは大丈夫と言われている」と車種をおっしゃらなかった。

あまり食い下がって車種までお尋ねしてはデリカシーがないかも…と変に遠慮してしまった。

 

ガレージに車が入るか心配だと伝えると…
ビルダーが打ち合わせ時に「その場で車種サイズを調べて大丈夫と言っていた」というので、それなら大丈夫なのかな…と流してしまったことがある。

 

 

…が結局、実際は私の嫌な予感が当たってしまい、

完成後…「坂口さん!ガレージに車が入りませんでしたえーん」と衝撃の報告があった。
 

あの時、自分の直感を信じ、どうしてもっと食い下がって車種をお尋ねしなかったんだ…と未だに激しく後悔している。

 

その後どうなったか?というと…

最終的にビルダーが非を認め、近所の駐車場料金を払ってもらっているとのことだったが、多少は歩かねばならないワケで…。本当に猛省の一件であった。


そんな苦い経験から、以降は間取り相談時、敷地にゆとりのない場合は特に「駐車台数」「車種」「駐車経路(軌跡)」などを住まい手が気にしているかどうかに関わらず、積極的に口を挟むことにしている。




 

Fさんちの駐車場問題


間取り相談を受けられた大阪在住のFさんは4人家族。
都心部にある新しい分譲地にマイホームを計画されていた。

角地ながらも敷地面積は26.65坪。
決して広い方ではないが、家族の人数分の駐輪場+2階建ての住宅をご計画。


現時点で車は所有していないが、今後も要らないというワケではない。
…が、面積の都合上、ビルダーからは

「部屋の広さを取るかわりに、駐車場を諦める
「駐車場を取るかわりに、部屋を小さくする

この二者一択しかないと言われていて、駐車場はやや諦めムード。

 




Fさんから、ビルダーに提案されている間取りを相談前に送ってもらったが、
建物の横に青空駐車をする「ゆとり」が敷地にないので

駐車場を設けるならインナーガレージとなり…
そこに作るはずの部屋をガレージにするしかない…

という提案となっていた。

↓ビルダーの提案



↑4台分の自転車はどこに…

 

↓ガレージはゆったりだが、Fさんのやりたいアレコレがかなり圧迫気味



確かに、玄関まわり、駐車場まわりは、それなりにゆとりもあっていいんだけど…

Fさんの宅内でやりたいアレコレをするには建物面積が不足していた。




建物面積を確保するには「ガレージ無し」の選択しかないと言われていたため、
ガレージは諦め、やりたいアレコレを詰め込む方を選択されたようで、

↓Fさんが書いた「こんな風にしたい」というイラスト


もう、完全に駐車スペースは諦めちゃったご様子…汗





 

練りに練って両方ゲット!


宅内でFさんがやりたかったアレコレを詰め込みつつ…
「せめて軽自動車1台だけでも駐車できないか」と実は密かに目論んでいて、

  • 屋根の下に家族の人数分の駐輪場
  • 玄関前に軽自動車1台分の駐車場


を盛り込んだ提案をした↓




駐車場を諦めていたFさんは、駐車場を提案した場所をウッドテラスに…とも思っていたようだったが、最終的に軽1台分でもいいから…と駐車場にされたのだった。




 

車買いました!と報告LINE


Fさんのマイホームが完成してから2年後、Fさんから「車買いました!」と報告LINEをいただいた。






え?なんと、軽自動車ではなくフリードですって!

そんなスペースあったっけ?



ジャーーーン!



すごい、ホントだ!フリードが止まってる!

F夫さんの運転技術、相当高いとみたりっキラキラ




坂口が住む片田舎の愛知県のでは「一人1台が当たり前」だけど、都心部は交通の便がいいので車は所有しないケースも多い。

…けど、思い立ったらいつでもすぐ家族みんなで出かけられるのも魅力的よね!





「せめて軽自動車1台だけでも」と提案してよかった。

まさか普通車を止めちゃうとは思いもしなかったけどね(笑)




あなたの間取りでも、丁寧に整理整頓していくと、諦めていたアレコレが案外叶ったりするかも!

あなたの担当者さんにお願いして、今一度、丁寧に見直してみてはどうでしょう。



 

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