「小上がり中止」を選択した我が家 | 失敗しない間取り相談 新築|リフォーム 間取りアドバイザー 坂口亜希子

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日々家事をこなす主婦であり建築士だから気づく!わかる!間取りのアドバイス。

前回の記事で「小上がりの採用ちょっと待った」的な話をした。

記事では偉そうなことを言いつつ、
実は私も…同じことを我が家で計画していた、という話。

・・・・・・・・・・

前回の記事って…(←3/15の話)
明日から5月ですけども…汗

年度末~年度初めに
娘の受験、発表、入学準備。
さらに重なりまくりのてんこ盛りの仕事。

ブログ更新頻度が悪いことの言い訳ばかりでスミマセン


ちなみに前回の記事は↓コチラ

 

 




さて、本題に…




今年の夏で築10年になる我が家。
ちょこちょこ改善、小さい後悔はあるものの、
間取りにおいて大きく後悔する部分はない。


…が、振り返ると「あのまま計画通りにしていたらゾッとする」と思うことはある。

 

それは「小上がり」である。

 

■初めにお断りしておきますと…
「我が家の使い勝手を深く考慮しない安易な選択」の是非を問うもので、「小上がりの全否定記事」ではありません。
「熟慮の上、あえて小上がりを選択すること」は、今回の記事とは関係ないものと考えています。




 

「素敵な小上がり」に心奪われた坂口


我が家の計画時、雑誌でみつけた「素敵な小上がり」紹介ページを見て、「私もこんな風にしたい!」と、すっかりその気になっていた。


それは、4帖くらいの少し細長いタタミコーナーがリビングの一角にあり、
床が30~40㎝くらい高くなっていて、そこで母娘が楽しそうに遊んでいる写真だった。
 

すっかり「その構図」に心奪われ…我が家の間取りにもぜひ!と「小上がり」を計画した。







↑この赤色部分の床を30~40㎝あげようと思っていた。


その当時、毎日のように我が家の間取りを眺めては、あれこれ検討を繰り返していたが、
「小上がり計画」は却下されることなく、存続していた。



 

自問自答で我に返る


さて、そろそろ本腰入れて間取り決定をしなくては…というある日。
「小上がり」に対する自問自答をしていたときだった。

目を閉じ、目の前にタタミ4帖空間を想像する…

床から40㎝高くなっていて、タタミ空間が広がり…

さあ、そこへ自分が一歩足を踏み入れ…


ん?段差あるよ?しかも40㎝!
ちょっと待てよ…40㎝って。


我が家にとってここは、
気が向いた時だけ使うようなゆとり空間ではなく、
日々の生活に欠かせない空間。



そこへ入るのに毎回40㎝の段差を…

毎日よ?40㎝よ?30㎝だったらいいわけ?

うーん、ストレスなく入れるかな…

新築時の魔法も解けたような疲れた毎日でも、よ?
ウキウキの新築時ならまだしも…
日々生活に追われる毎日でもなのよ?

ホントにいいの?私?
 

む、むむむ…
い、イカーン。絶対面倒くさいやつじゃーん笑い泣き

危なかったわぁ…
夢のような妄想に心奪われ、現実を忘れるとこだった汗



つい、数時間前までは「うっとりするような小上がり」に心奪われていた坂口だが、
我が家には「うっとり空間」よりも「現実的な空間」が向いていると我に返り、
「小上がり」はスパッとあきらめ、「フラットなタタミコーナー」に方向転換したのであった。


そんな我が家のタタミコーナーが↓こちら


※1年まえに「無印のクッションソファ」から買い替えた「ヨギボー」。
小ぢんまり坂口家には、なかなかの存在感である汗



 

手前のフローリングと同じ高さの、なんの変哲もないタタミコーナーである。

…が、不満は何もない。

逆にこの「小ぢんまり感」が私には心地よい。




 

40㎝を想像してみる


この床が40㎝あがっていたら…を今更ながら想像してみる。



我が家のタタミコーナーは、横に階段があるので、それを目安に…

階段1段が約20㎝なので、「40㎝の小上がり」なら、階段2段目を横に伸ばした高さになっていたと想像できる。




た、高っ!

写真が低いアングルだから、余計にそう感じるとも言えるが…
それにしても…である。

ハハハ…汗

10年前の坂口。ナイス選択。グッジョブグッド!

 

 

仮に20㎝段差だったとしても、「見た目の良さ」「ちょっと腰掛られる」よりも…

 

気軽に入れる「段差なし」

 

で、我が家は正解だったな、と。



※くどいですが、我が家目線の感想です。



 

メリットは、境界線がないこと


高さがあると、見た目は一体空間だが、
そこを使うとき「上と下」とで空間が分かれてしまう。

フラットなら、タタミだろうがフローリングだろうが気にせず、両者越境して使えるのがメリット。


例えば我が家の一例で…
出張多めの夫が、出発の前や後にキャリーケースを広げた状態でよく使っている。
荷物の整理をすることがあるとき、↓こんな感じで…






↑この場所なら、タタミコーナーでも大して邪魔にならず。
通路となるフローリング側も問題なく通行できる。


段差の境界を気にせず使える、他の使用例としては…

  • アイロンをかける
  • コードレス掃除機をかける…等々


日々の何気ない出入り。
まったくのストレスフリーである。


・・・・・・・


もし、あなたが「小上がり」を計画中だとしたら…

目を瞑り(つむり)、目の前にタタミコーナーをイメージしてみてください。
特にそこが我が家にとって「毎日の生活に欠かせない空間」であるなら
より熟慮されることをおすすめします。


 

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