『ラク好き主婦、坂口の心動くコレいい!キッチン』(5)…トクラス編 | 失敗しない間取り相談 新築|リフォーム 間取りアドバイザー 坂口亜希子

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日々家事をこなす主婦であり建築士だから気づく!わかる!間取りのアドバイス。

他社に無いけど、トクラスには「コレ」があります!
ラク好き主婦、坂口の心が動いたトクラスキッチンの「他社に無いコレ」を紹介する話。


トクラスキッチンBerry

 


マイホームづくり中は決めることが山盛りで頭がいっぱい。
キッチンにはこだわりたいけれど、全部回る時間もないし…
あれこれ見たら見たで、どれも素敵で逆に迷っちゃう!

そんなあなたの「メーカー選定の足掛かりになれば」と、この企画を始めた。


 

この企画の定義は…

■カタログ調査ではなく、実際にショールームに行き、偶然出会った担当者さんから聞いたことを元に記事を書く。

■一般グレードの中から「他社にないコレ」をご紹介。

■ラク好き主婦、坂口の心が特に動いた「他社に無いコレ」をおすすめする。


 

この企画、実は2018年3月からTOTO、リクシル、クリナップ、パナソニックと順に紹介し、今回ずいぶん間が空いて…のトクラス編。

ちなみに前回のパナソニック記事はコチラ

 

 



「間が空きすぎて、比較にならないじゃないか!」とお怒りの声が聞こえそうですな汗

前回記事にしてからフルモデルチェンジしちゃったメーカーもありまして…
キッチンの入れ替えは早く、最新情報の把握は大変だと思い知る今日この頃。

言い訳しますとこの企画、事前に取材が必要で、さらに取材後、早い段階で時間をかけて記事をまとめる必要があるのだけど、連日てんこ盛りの業務に追われ、この時間がなかなか確保できず…
ズルズルと伸びてしまい今日に至っております、スミマセン笑い泣き

さて、言い訳はこのくらいにして本題へ



 

グレード紹介


メーカーによりグレード分けに違いがあるが、ざっくり言うと…

①高級グレード
②一般グレード
③普及グレード

…の大体3つに分かれている。

これ以外に、メーカーによっては

④ビルダー専用グレードなどがある場合もある。


今回のトクラスは…



ということで、「一般グレード」と位置づけした「Berry(ベリー)」で調査開始。

…と思ったけど、その前にトクラスって新しい会社だと思ってる人に、トクラスは実は歴史のあるヤマハのキッチンですよ!ってことをチラッと紹介してから本題に入ろうかと。



 

日本で初めて「人造大理石のキッチン」を作ったのはトクラス

 

以前、紹介したクリナップは、日本初のシステムキッチンを作った会社。

それに対しトクラスは、1976年に日本初の人造大理石でキッチンを作った会社。


ちなみに、トクラスは7年前に社名変更しているが、元々は楽器で有名な「ヤマハ」のキッチン。つまり7年前までの通称「ヤマハのキッチン」なのである。

ヤマハは古くからピアノ作りをしている関係で、ヨーロッパでも活動するような日本人音楽家とのつながりが深い。
ヨーロッパで大理石のキッチンの良さを知った音楽家から「日本でも大理石のキッチンが欲しい」と依頼された。
が、当時の日本ではキッチン向きの天然石が手に入らなかった。

「無いなら作ればいい」

そこで、以前からヤマハがモーターボートやスキーで培った樹脂の加工技術を用いて作ったのが「人造大理石」であると。

ほほぅ、なるほど…これは奥が深い。




 

キッチンシンクに「缶詰投げ落とし実験」をするトクラス


「バーン!」
「わっ!ビックリしたー。」

ショールームでしばし商品を眺めていると突然…ものスゴイ音が鳴り響き、その都度ビクっとする。

トクラスショールームに滞在する間、定期的にこのバーン!という音がするので要注意だ汗

「人造大理石がめちゃめちゃ丈夫ですよ!」ということを知ってもらうための実験をしている。

お客さんに缶詰を渡して、好きな高さからシンクに落としてもらい、できた傷を削り取る実験をするのだ。



 

人造大理石カウンターに「熱々フライパンを押し付ける実験」をするトクラス


200度に熱したフライパンをショールームのキッチンに「ジュー!」と、押し付ける。

押し付けれられたカウンター部分を手に取って確認。

特に何も変化がないことに一同「へぇ~すごーい!」と感心しきりだ。


・・・・・


■「缶詰投げ落とし実験」「熱々フライパン押し付け実験」この二つを体験しただけで、トクラスの凄さは十分実感できる。


トクラスの「他に無いコレ」は、あれこれ説明するまでもなく、この「人造大理石のカウンターそのもの」である。



今回、トクラスショールームで説明を担当してくださったHさん曰く

他社に無いモノは「とにかくトップグレードの人造大理石です!」と。


確かに!

あれこれ多くを語り説明をせずとも、この二つの実験をみれば納得だ。



とはいえ、一応あれこれ説明してみようかと(笑)



 

缶詰落とし実験


記憶が間違ってなければ、実験で投げ落としていた缶詰は↓たぶんコレかと。



ココナッツ400ml(重さ464g)

ショールームの缶詰は、度重なる実験でボコボコになっていた汗

 

たまに衝撃で破裂することがあり、お客様の服を汚さないために「中身には気を付けている」とHさん。以前、色が付きやすい中身が飛び散ってエライこっちゃになった経験をお持ちだ(笑)



さて、実験開始。

↓まずは缶詰を頭より上の高さから落とす

(↑もっと上から落としてもOK!)

↓シンク内にできた、わずかな傷?のような(凹み、欠けは一切ない)、缶詰の汚れのようなもの



↓さらに油性マジックで油汚れを足す



↓水をちょっと付けた「AA‐240」のサンドペーパーでゴシゴシする


 

こするものは、他に↓これらがおすすめだそう

 

スコッチブライト、激落ちくん、キクロン(←固い面)など

↓あっという間に、傷と汚れが落ちた



↓おっと、偶然にもここに置きっぱなし缶詰の「もらい錆び」を発見!



↓「もらい錆び」もゴシゴシして、あっという間に消えた



日ごろのお手入れで「1年削り続けても0.1㎜しか減らない…」と、これにはびっくりだ。



他社でも油性マジックで書いたモノを「こすって消えます実験」しているが、缶詰投げ落とし実験は…
私が知る限り、トクラスだけかと。



 

空焼きフライパン押し付け実験


↓200℃に熱したフライパン、スタンバイ



↓「ジュー」っと押し付けても、特に変化なし



※ジューっとやってるとこ写真撮り損ねた汗すまない…

↓実験では200℃だったけど、実際350℃で10分放置しても耐えるそう。


油の引火点(火を近づければ燃え出す温度)は、300~320℃
油の発火点(油自体が燃え出す温度)は、370~400℃
(出典:消防研究所)

ってことなので、350℃のフライパンは日常では、なかなかお目にかかれないとは思うけど…

つまり普通に使ってる程度なら、まったく問題ないってことですな。

 



 

トクラスの人造大理石は厚みが別格



2つの実験で衝撃や耐熱に優れていることはわかった。

じゃあ、他社の人造大理石と何がちがうの?


素材の違いもあるが、とくに人造大理石そのものの「厚み」だ。



他社は6~7㎜程度に対し、トクラスは12㎜と倍近い厚みがある。

これにより衝撃や熱を分散している。

・・・・・

「トクラスと言えば別格の人造大理石」っていうのは、建築業界では一般常識と言うくらい当たり前な感じなんだけど、意外とその凄さは一般の方には伝わってないと思う。

あなたが「人造大理石にこだわったキッチン」をお考えならば、トクラスショールームで是非、「缶詰投げ落とし」「空焼きフライパンの焼き付け」実験で体感してみてはどうでしょうか。

(※全国すべてのショールームでまったく同じ実験をしているか?までは…承知しておりません。m(__)m)




 

これを踏まえての「ハイバックカウンター」が推し!


人造大理石が別格なのはお伝えしたとおり。

でも実は、私が一番いいな!と思うのは、この優れた人造大理石を使った「ハイバックカウンター」だ。

ハイバックカウンターとは、何ぞや?


つまり、こういうこと↓



↑左の一般的なカウンターには、汚れがたまりがち…

我が家は当然、一般的なカウンター。
恥をしのんで、↓無防備な我が家のキッチンを激写…



↑たしかに「汚れがたまりがち」っていうか、しっかりたまってますな汗

汚いものをお見せしてスミマセン。



我が家のように「たまりがち」な4㎝くらいの立上げ部分を20㎝上まであげて…
↓こんな風にするのが「ハイバックカウンター」




おお!これなら、我が家のような場所に「たまりがち」なモノのたまる場所がなくていいよね~。

ちなみに立上の高さは、20㎝と15㎝の設定があるけど、特注で32㎝まで1㎜単位で高くできます!

カメラマン坂口の腕がイマイチなせいで、↑良さが伝わらないとイカンので、カタログの写真も載せてみる↓


プロの写真は全然ちがうわぁ…


↓もちろん、コンセントもオプションで付けられる!



↑この位置への穴あけ、以前はできなかったけど、最近のモデルは可能になってるひらめき電球

 

「ハイバックカウンター」はコチラ

 

 

 

 

ちなみに「ハイバックカウンター」は、普及グレードの「Bb(ビービー)」には無く、Berry(ベリー)のみの展開。

 

あ!でも、トクラス製品はグレードに関係なく、別格の人造大理石でできている!

お風呂や洗面台もね!

 

 

 

 

 

おまけで「奥までシンク」もいい感じ!


さらに、「奥までシンク」ってのもよくて…

そのまんまの意味で、↓シンクが奥まである。



おお!たしかにフライパンがまっすぐ入っちゃうほどの奥行き。

ん?普通のってどんなだったっけ?

隣にあった普通のシンクは↓こんな感じ。



なるほど、確かに普通は↑こんなかんじよね。

洗剤置場が片側に寄ってもいいという人なら、シンク内が広々なので、これもいいね!

 

「奥までシンク」はコチラ

 

 




 

坂口の心が特に動いた「他社に無いコレ」


もう、言うまでもなく「別格の人造大理石で作られたハイバックカウンター」です!

っていうか、それしか紹介してないけど(笑)


担当してくださったHさんは、もっとあれこれお話ししてくださったが…汗
もうトクラスと言えば「別格の人造大理石!」で決まりかと。


あなたがキッチンを決める際、人造大理石の質にこだわる派なら、トクラスはおすすめですね!




 

最後にちょこっと補足


今回、今更だけど知った情報があって…それは

 

■ミーレ食洗機が普通に選択肢にある

 

■東京を中心に全国展開をしている「ABCクッキングスタジオ」の「パンこね台」がトクラスの人造大理石を採用している

 

この二つ。

 

 

・・・・・

 

 

■食洗機の選択肢に「ミーレ製」がある(基本は横幅45㎝だが、60㎝も対応可)

 

 






 

 

 

 

■トクラスキッチンと同じ材質で作ったものを「理想のパンこね台」としてABCクッキングスタジオが採用している

 



「理想のパンこね台」の動画は↓コチラ

 

 

 

・・・・・


少し前まで「トクラスのキッチンは高い」という印象が強かったが、価格的にも選択肢に入れやすくなったと感じた。

それと最近すごく感じるのが、「食洗機の選択肢にミーレ社を入れるメーカーが増えたな」と。

以前は、カタログに選択肢として載っていたのはウッドワンだけだったが、最近はトクラスやクリナップもカタログの選択肢に入っている。

先日S子さんと訪問したパナソニックは、選択肢には入っていないが、展示キッチンのひとつにミーレの食洗機が入っていて、ミーレ対応面材も提供していると聞き、びっくりした。

「ミーレには対応していません!」って言うと、「じゃあ対応している他社キッチンにします…」ってのを防ぐためかと汗



ショールーム見学をしばらくさぼっている間に、すっかり浦島太郎状態になっていたと思い知る坂口であった。

 

 

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