佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。



ここ数日に渡って、自動車運転再開について記しています。

自動車運転再開については、講習会が行われたり、作業療法協会で会員向けのハンドブックがつくられるなど支援方法についての流れがまとまってきているように感じます。


自動車運転について考えていると、自転車はどうなんだろうと思われる方がいらっしゃるかも知れません。


自動車運転に関しては、麻痺側の手足でハンドルが握れなかったりアクセルが踏めなくとも、反対側の手足で対応したり、車を改造したりして運転が可能になる場合が多いです。


しかし自転車は、自動車の運転席のようにどっしりと安定して座ることはできず、サドルにすわるだけでもバランス能力を必要とします。


また、自転車のハンドルを片手のみで操作したり、ペダルを片足だけで動かすことは難しいと思います。


わたしは今まで自転車に再び乗ることができるようになるまでサポートした経験がありますが、場合によっては3輪車に変えたり、セニアカーに変えたりしたことがありました。


さまざまな論文や報告を探しても、なかなか脳卒中後の自転車運転支援についての資料は見つかりにくかったです。


脳卒中後の自転車運転のふらつきと片足立ち能力の関係性についての報告ぐらいで、研究をみつけることはできませんでした。


まだまだ未開発の分野なのだと改めて感じました。


担当させていただく患者さんで自転車運転を再開する必要がある方をサポートするとき、しっかり見極めながら対応したいと思っています。


引用・参考


1) 今井 一郎 他:脳卒中患者における自転車動作に関する研究. Vol.35 Suppl. No.2 (第43回日本理学療法学術大会 抄録集)




2) 今井 一郎 他:脳卒中患者における自転車動作に関する研究(第2報). Vol.38 Suppl. No.2 (第46回日本理学療法学術大会 抄録集)



☆*:.。.最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆