「きれいに歩く」vs「長く歩ける」どっちが大事?
佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。脳卒中後のリハビリをしていると、よく出てくる問いがあります。「きれいに歩けるようになること」と「とにかく長く歩けるようになること」どちらを優先すべきでしょうか?たとえば――歩き方は少し崩れているけど、スーパーまで行ける歩き方はとてもきれいだけど、家の中しか歩けないこの2つ、どちらが“回復”でしょうか。実は、研究では"歩行量(どれだけ歩けるか)"は生活範囲や社会参加と強く関係することがわかっています。一方で、歩き方の質が低いままだと・疲れやすい・痛みが出る・転倒リスクが高くなるという問題も出てきます。つまり――量だけでもダメ質だけでも足りないこのバランスが重要だと思っています。ここで少し視点を変えてみます。患者さんにとっての「歩く」とは、単なる運動ではなく“行為”です。・トイレに行く・買い物に行く・誰かに会いに行くこのとき必要なのは“きれいな動き”よりも「行為が成立すること」だったりします。だから臨床ではこう考えることが多いです。まずは「行ける」こと(量)その中で「どう行くか」(質)を整えるどちらもサポートできるように励みたいと思います。参考文献Lang CE, et al. Dose of task-specific training after stroke. Neurorehabil Neural Repair.Hornby TG, et al. Clinical practice guideline to improve locomotor function following stroke.☆*:.。.最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆