佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。
昨日は「夏場に気をつけたい麻痺手のセルフケア」と題して記しました。
昨日のブログでは、手のひらに柔らかいおしぼりなどをあてがい湿度対策にしたり、握り込み対策とする方法をお伝えしました。
このような方法は医療・介護分野ではよく知られている方法で、Amazonなどでも商品を買うことができます。
また、購入しなくとも手作り出来たり手作りを依頼することが出来れば、タオルと幅広ゴムなどで似たような道具を作ることができます。
出典:ハンドロールが拘縮手の汚染防止および防臭に与える効果.
引用している研究では、指股ハンドロールで装着3日後で匂いと汚れに有意な差を認めたことを報告しています。
通常ハンドロールでは匂いに有意さを認めていました。
指の間は湿気がこもりやすく、手洗いしたときの拭き上げが不十分になりやすかったりなど汚れやすかったり匂いがこもりやすい場所です。
そのため病院では指股のハンドロールやビーズクッションを用いることが多いです。
また、指が握り込んでいなく、指同士がくっついていることがありますので、指の間にガーゼをまくこともあります。
ご家庭ではなかなかガーゼを使う必要がなかったり、大きめのガーゼが用意できなかったりするので、繰り返し使える不織布タイプのキッチンペーパーをカットして使っていただくこともあります。
▼ニトリの不織布タイプのキッチンペーパーを4つに切るとこのぐらいの大きさになります
▼ 切ったキッチンペーパーを畳みます
▼ 畳んだキッチンペーパーを指の間に交互に通します
まずは寝ているときに、写真のように指に巻くところから初めても良いかと思います。
歩いたり車椅子に座る時は、指の間を通したペーパーがずれると思いますので、ペーパーを長めに切り、先端を結んでもよいかと思います。
みなさんのお役に立てれば幸いです。
引用・参考
1) 中田弘子 他:ハンドロールが拘縮手の汚染防止および防臭に与える効果. Japanese Journal of Nursing Art and Science Vol. 9, No. 3, pp 11–18,2010
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnas/9/3/9_11/_pdf
☆*:.。.最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆