佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。



昨日は、「生活期の歩行に関するリハビリについて」と題して記しました。





一昔前前と比べて、脳卒中後の生活期のリハビリについて記されているものが増えてきているなと感じています。



今回は生活期のリハビリについて記されていることがらを取り上げたいと思います。



 住み慣れた家に戻るということ


退院して自宅に戻る場合、「住み慣れた家に戻る」という言葉をよくみききするかも知れません。



しかし、入院して脳卒中後の救急治療やリハビリを受けて自宅退院する時、退院してはじめて病院外の環境で過ごすということになります。



脳卒中前は住み慣れた家であっても、脳卒中後の運動麻痺や高次脳機能障害があると入院前とは違う身体状況で生活するということがスタートします。



退院して自宅で過ごし初めてから気がつくことがたくさん出てくると思います。



 生活期のリハビリでの目標の立て方


入院中のリハビリでの目標は、「自宅退院」自体が目標だった方が多いのではないでしょうか。



では、自宅退院後のリハビリの目標はどのように立てたらよいのでしょう。



「歩行が安定する」、「麻痺手でグーパーできる」という身体の動きに関する目標を立てることも大切ですが、生活期でのリハビリはさらに具体的に目標を立てることが勧められています。



例えば、


✔️ トイレまでひとりで歩けるようになる



✔️ 食事の時、麻痺手で茶碗をささえられる



✔️ 近くのスーパーに電動車椅子で出かけることができる



などの目標を立てていきます。



自宅退院後の生活期のリハビリでは、リハビリスタッフとともに行うものだけがリハビリではなく、自分で生活環境の中でみずから動いていくこともリハビリとなります。



具体的な目標を立てることで、モチベーションが高まることもわかっています。



 最後に


今回は生活期のリハビリについて記しました。



このブログを読んでくださっている方の多くは生活期のリハビリを頑張っていらっしゃる方が多いと思います。



これからも生活期のリハビリについて焦点を当てたようなブログも記していきたいと思います。



引用・参考


1) 川手信行:生活期におけるリハビリテーション

のあり方. Jpn J Rehabil Med Vol. 54 No. 7 2017

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/54/7/54_490/_pdf/-char/ja



2) 一般社団法人日本脳卒中学会:自宅復帰後の脳卒中の維持期(生活期)における緩和と療養に関する提言.脳卒中 45巻5号 2023

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jstroke/45/5/45_11154/_pdf/-char/ja



☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆