佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。



脳卒中後、病院でのリハビリを経て自宅に退院した後、動きにくさや歩きにくさを自主トレしても180日超えているから回復はしないかなと疑問に思っている方がいらっしゃるのではないでしょうか。



わたしが学生の頃や臨床で働き出したばかりの頃は、脳卒中発症後180日過ぎたら回復は望めないという内容の読みものが多かった気がします。



しかし、ここ数年で、生活期のリハビリについての報告を見聞きすることが多くなりました。



生活期とは、急性期・回復期を経て、自宅や施設で生活している時期のことをさします。



以前は、体などの昨日の改善の変化が見られないと考えられていたので維持期と呼ばれていました。



今はこの生活期では以下のようなことが報告されています。



✔️ 集中的な下肢筋力強化は歩行機能を改善させる



✔️ 歩行練習は歩行機能を改善させる



✔️ 下肢機能練習や筋力強化は歩行速度や歩行距離が改善する



✔️ 機器を用いた歩行練習は歩行速度や歩行距離が改善する



これらの内容は、個別の報告ではなく脳卒中治療ガイドライン2021にも示されています。



生活期の時期もしっかりトレーニングを行うことが歩行に関することがらの改善に繋がることがわかっています。



自宅での訪問リハビリ、デイケアの利用、自主トレなどでお体を使うことを継続していただけたらと思います。



引用・参考


1) 芝 崎   淳 他:病期別にみた脳卒中片麻痺者の歩行改善に向けて ー生活期からー. 理学療法学 第 41 巻第 8 号 567 ~ 572 (2014)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/41/8/41_KJ00009647380/_pdf/-char/ja



2) 松野 悟之 :脳卒中治療ガイドライン 2021 におけるリハビリテーション領域の動向. 理学療法科学 37(1):129–141,2022

https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/37/1/37_129/_pdf



☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました。.:*☆