佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。



脳卒中後、麻痺手でグーパーできたり何か物を持つことができたりしても、なかなか日常生活場面で麻痺手を使う機会がなかったり、使おうとしなかったりする患者さん方を担当することがあります。



麻痺手を日常生活場面で使うということは、麻痺手の機能改善につながることがわかっています。





日常生活場面で麻痺手を現実的に使用するようになるには脳卒中後の麻痺の状態をみる検査のひとつであるFMAが43/66点程度であると報告されています。



しかし今まで担当させていただいた方の中には麻痺手の状態が軽度であっても日常生活場面で麻痺手を使っていなかった方もいらっしゃいました。



また、麻痺手の状態が重度であっても、ご自身の能力に合わせて日常生活場面で麻痺手を使う機会を見出して使っていらっしゃた方も。



麻痺手の状態が軽いからみなさんが日常生活場面で麻痺手を使っているわけではない事実を今まで経験しました。



麻痺手の状態以外に関係することがあるか思い出してみると、



✔️ 麻痺手が痛くて動かせない



✔️ 感覚障害があるから物を握れない



✔️ 物を落としそうで怖い



✔️ 反対側の手だけで日常生活を送れるので麻痺手を使う機会がない



などが挙げられます。



日常生活場面で麻痺手を使うことは、麻痺手の改善に影響することがわかっていますが、日常生活場面で麻痺手を使えない/使いにくい原因はさまざまだと思います。



患者さんとしっかり話して、目標を共有しながら麻痺手の改善のサポートをしていきたいと思っています。



引用・参考


1) AM Demartino et al.:Hand function and type of grasp used by chronic stroke individuals in actual environment. Topics in Stroke Rehabilitation 26(4):1-8




☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました.。.:*☆