「ブルー」 思春期×少女×少女 | 青い御伽噺の少女と映画

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(イラスト:ピンクノイズの少女








「ブルー」
初公開年 : 2001年 
製作国   : 日本
上映時間 : 116分
監督    : 安藤尋






魚喃キリコの同名の漫画を映画化した作品。



ピンクノイズの少女いわく「なので、イラストは魚喃キリコ風にした」らしいです。


漫画の映画化というのは失敗する確立が高いと思ってるんだけれども、この映画はかなり成功していると言ってもいいと思う。


思春期の女子高生の淡く切ない恋模様を、繊細な映像で描いた青春ドラマです。






ある海辺の町の女子高に通う桐嶋カヤ子は、3年の夏になってもまだ進路を決めかねていた。


桐嶋は、なにか問題を起こし去年停学していたクラスメイト遠藤雅美のことがなにかと気になっていた。


そんなある日、遠藤に話しかけられた桐嶋は、それをきっかけに遠藤との仲を深めていく。


自分の知らない世界を知っている遠藤に憧れのような、愛情のような感情を抱くようになる桐嶋は、遠藤に近づきたいという思いから、コンパで知り合った男の子と関係をもつ。


しかし、その男の子が好きだあった友人にそのことを知られ、はげしくなじられてしまう。その場面に居合わせた遠藤は桐嶋を海に誘い、


「好きだったんでしょ?だったらいいじゃない」


と励ますが桐嶋は


「好きじゃない。だってあたしは遠藤が好きだもん」


と告白をしてしまう・・・・・






といった青春な内容。


桐嶋の遠藤に対する感情が恋愛感情なのか、憧れなのか、というのは正直よくわからない感じになっているのですが、そこがこの映画の良いところだと思います。


思春期には少なからず、自分の恋愛対象が同姓かもしれない?って思う時期がある人がいるのではないでしょうか?


自分もそんな時期があったような気がします。


そして、自分の将来に対する不安とか、自分が何をしたいのかわからなくてイラだつ感じがこの映画の登場人物にはリアルに描かれている気がします。


高校卒業したらなにがしたいのだろう?



ついこの前まで子供だったのに、もう将来のことを考えなくちゃいけないなんて、なんだか大変ですよね。


この映画に登場する遠藤という少女は洋楽が好きで、桐嶋にAztec CameraのCD貸すシーンがあるんですけど、この時


「これいいよ、アズテック・キャメラ」


って言って貸すんですよね。


なんかこのキャメラって言い方が面白くて、なんか笑ってしまいました。


で、この時にこの時代の女子高生がアズテック・カメラ聴くなんてシブい趣味してるなぁ。なんて思ってたら、実は遠藤は年上の所帯持ちの男と付き合っていた過去があるってことが分かって、なんだか凄く納得。


付き合ってた彼氏の影響で聴いてる音楽ってあるよね。


そして、この映画は映像がとても静かでいい。


なんか、凄く静かなんです。


のんびりしてて、高校の頃ってこう時間がゆっくり進んでたよなぁ~、なんて感じられる映像でした。


ただ、そこに入る音楽はちょっと微妙でしたけどね。


せっかく映像が凄く静かな感じで美しいんだから、変な音楽いれなくてもいいんじゃない?って思ってしまいました。


思春期の淡い青春ものとしては、かなりの良作だと思いますので気になった方は是非。




予告編






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