こんにちは。
あおい堂鍼灸院の今泉です。
今年もまた毎年話題になる恒例の番組が放送されました。私もほぼ毎年拝見しています。
そしてその正解率の高さに毎年話題に成る人の毎年語られるニュースの一つとして円形脱毛症が挙げられます。
本日はこのGACKTさんの円形脱毛症について私個人の考えを綴ってみたいと思います。
GACKTさんの正答率１００％の裏には激しい自己鍛錬というか勉強というか弛みない努力があるのですね。本当にすごい感性と知識と教養をお持ちだと思います。そのような中、私の印象としては毎年神経をすり減らし円形脱毛症に成ったという記事も必ず出ているように思えます。記事の中でも書かれていますが激しい勉強と連続正解を維持する大きなプレッシャーとの戦いが強く影響しているようですね。
ではこのGACKTさんの円形脱毛症はどうして発症したのかを改めて考えてみたいと思います。
もちろん記事の通り努力の結果ストレスが生じて発症したのかも知れません。でもストレスだからと終わらせてしまってはそこで思考停止してしまい、いつまでたっても円形脱毛症を追い込む事が出来ません。なのでGACKTさんの円形脱毛症発症を因数分解してみたいと思います。
まずストレスだったという点から。
円形脱毛症は昔からどなたが言い出したのかは存じませんがストレスとの関連が強く言われています。このストレスとの関連は個人的に否定したい気持ちはあるのですが数々の症例を見てみると完全に否定しきれない面も正直あると思います。もちろん全ての円形脱毛症がストレスで発症しているとは思いません。なぜなら同じ人で同じようなストレスにさらされても発症する時としない時がある事からそう言えると思います。ではストレスで発症する際に身体に何が生じてるのでしょうか。ここで私はストレス発症の際でもストレスの内容はほぼ関係性が無いと考えています。関係が疑われるのはストレスの強さとストレスを抱えている時の姿勢です。姿勢とは意識の状態が運動神経に作用して筋肉が緊張したり弛緩したりする事です。
強いストレスを抱えている人で表情はニコニコして胸を張ってしなやかに生活する人はほぼいないと思います。誰でも表情は硬く肩に力が入るか、ややうなだれるような姿勢で暮らしているのではないでしょうか。この状態はスゴク筋肉がコルのです。筋肉を激しく動かした時に成るのは疲労ですが筋肉を長時間同じ緊張具合に保つ時に成るのがコリです。円形脱毛症を発症させたと思われるストレスとは一瞬のストレスでは無いと思います。ある程度の期間持続するものでしょう。その期間の間、筋肉が緊張したままであるのは確実にコリに繋がる現象と云えるでしょう。そしてコッた筋肉は以前の記事でもご紹介したトリガーポイントを形成してしまったり、はたまた大後頭神経痛を引き起こすように頭皮に関連する神経や血管に悪影響を及ぼしかねません。これが頭皮の血流を下げる原因と成り、毛根の活動に悪い影響を及ぼし代謝異常を引き起こす可能性は十分にあるように思えます。円形脱毛症は髪が抜ける病気というよりも髪が伸びなくなる病気であると私は考えていますが円滑な髪の生成に十分な血流と健やかな神経の伝達は必要不可欠であると思います。免疫が関与したとしてもそれは活動が極端に遅くなった毛根だけに対してであってスクスク伸びる髪の毛には影響を及ぼしません（過去記事参照の事）。
GACKTさんの勉強の期間はどうだったでしょか。勉強は集中すればするほど身体の動きはなくなります。ビシッと石像のように同じ姿勢を長時間続けることに成るのです。この時、筋肉は硬直しています。この状態が先に書いたような影響を及ぼすのを想像するのは容易ではないでしょうか。
では免疫異常説で見てみましょう。
現在言われている免疫異常説を私的に解釈すると「原因はわからないが突然免疫が機能異常を起こして髪を攻撃する」と云うものです。この説は現在主流であると思いますが、何を抗原にどのような機序で機能異常状態が始まるのか未だ明らかではありません。しかもGACKTさんのように毎年勉強の期間だけに免疫異常が生じて更にそれは毛にだけ作用するというのはどうも説得力に欠けるように思えるのです。花粉症のように明確な抗原物質が存在するのならばまだ分かるのですが勉強やストレス・プレッシャーというのは実体のないモノです。あくまでもその人の意識上の解釈なだけであるものが毎年毎年正確に異常を引き起こすとは考えにくいです。
少なくともGACKTさんの円形脱毛症は免疫異常の可能性は低いと私は思います。
ステロイドやオルミエントの免疫抑制剤が効果を上げているではないかと思われるかもしれませんがそれぞれに対する私の考えは過去記事で述べていますのでそちらを参照してみて下さい。
では季節性という観点はどうでしょうか。
これも割合的には少ないながらも有る現象です。春夏秋冬毎年同じ季節に成ると例年と全く違う生活様式になっていても発症したり、悪化したり、逆に回復するケースは確かにあります。正月番組である「芸能人格付けチェック」も恐らく毎年同じ時期に収録していると思われますのでこのケースも忘れてはいけません。季節性の場合は最も多いのは春です。これは西洋医学的に解釈するよりも東洋医学的に解釈すべき案件のように思えますが、季節的に気温・湿度・気圧・紫外線・花粉・虫・飲食の温冷・年間行事・経済的な仕切り等々数数え切れない程の因子が存在します。ただし人間社会に関する因子に関してはおそらく最初のストレス説に似た感じになると思われます。よって大気の状況と季節的な飲食の傾向のみが季節性と云っても良いと思います。
番組収録はきっと秋だと思われます。そうすると遡って勉強期間は夏であると思います。そしてGACKTさんはマレーシア在住との事ですので季節的な要件で言えば気温と湿度の高さが気に成ります。気温の高さによる脱水もあり得るのですが私の勝手な想像でGACKTさんはその辺りはかなりシッカリと管理されているようにお見受けしますので脱水はなさそうかなと感じています。
そして飛行機。
必ずではないのですが飛行機に搭乗する事によって円形脱毛症が発症・悪化する場合があると思います。マレーシア在住との事で日本への行き来は飛行機だと思います。収録もそうでしょうし、番組の打ち合わせはリモートもあるでしょうがやはり直接日本へ帰国されることも想像できます。飛行機に乗る事で必ず発症するわけでは無いのですが、タイミング的に発症・悪化のきっかけに成ってしまった場合を今まで多く見てきました。ただし、番組収録意外にも日本へはもっと頻繁に帰国されているでしょうし、こちらも今回の勉強・ストレスやプレッシャーによるGACKTさんの円形脱毛症発症原因としては可能性が低いと思われます。
どうでしたでしょうか。
GACKTさんの円形脱毛症発症の原因を4つの説で書いてみましたが私的にはやはり勉強による姿勢の硬直が最も可能性が高いように思えます。東洋医学的には身体を動かさないと「気」の動きも緩慢になるので気滞（きたい：気の渋滞）が生じて円形脱毛症を発症したと視ています。勉強により気虚（ききょ：気の不足）に陥ったという考え方もあるとは思いますが勉強を始めてから時系列的に最も疲労が蓄積しているはずの収録時において番組内のGACKTさんは非常にイキイキとされており正解時のガッツポーズなどは気虚の状態とはかけ離れていると感じます。もちろんそれは番組なので演じている見方もできますが、その場合は本業であるパワフルなステージなど気虚ではこなせませんのでGACKTさんは気虚ではないと思います。または逆に気実（きじつ：気が多すぎる）の場合もあると思います。髪も含めた体調は「気」が多くても少なくても良くないのです。「気」と「血」のそれぞれが多い少ないでは無くて、この２つの陰陽バランスの良さが健康の秘訣です。ただしGACKTさんが気実の場合は部位的な「気」の偏在が問題と成るかと思われます。つまり上実下虚（じょうじつかきょ：上半身に気が多く下半身は気が少ない）であろうと思われます。何かに集中したりすれば自然と陰陽の陽である「気」は頭部を中心とした上半身に集まります。そうすると頭部が気実となり陰陽のバランスを崩して円形脱毛症という不調が発生しても不思議ではありません。人並外れた集中力が仇をなすわけです。皮肉ですね。
しかし視点を変えれば強いストレス状態は誰でも好きであっても嫌いであってもストレス内容に対しての過度な集中力を発揮しています（才能の無駄遣いでもあります）。奇しくもこの状態は一番先に挙げた姿勢による筋肉のコリに繋がるのです。特に頭部や首肩に対して顕著に現れます。
GACKTさんは現在「育毛中」のとの事ですが私的には理気（りき：気を巡らせる事）を中心にした首肩と目の周りの表情筋などの脱力がまずはお勧めしたいです。きっと栄養面では元から心配はないのではないかと想像しています。
ぜひ、来年もまたワクワクさせて欲しいと思います。
良ければ参考にしてみて下さい。
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胃が元気になる気がします（個人的な感想）。
副作用はお腹がすくこと？！
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日曜と月曜、
および
月曜と火曜の
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