こんにちは。
あおい堂鍼灸院の今泉です。
先日Yahoo!ニュースで下記の記事を見つけました。
この記事では男性が中年期以降を迎えると耳の体毛が長くなる。これは『加齢で毛周期が長く成る事により毛の成長期間も延長される事に耳毛が長くなる原因が有る』と意訳できそうです。記事の中に書かれている『見かけの毛周期』の意味がいまいちピンとこないのですが兎にも角にも加齢が進むと毛周期の異常が生じる事態に成るようです。そしてそれが男性に多いのは恐らく男性ホルモンによるモノであろうと想像しています。性ホルモンについては記事では触れられていませんが身体にある毛という毛はおおよそ2種類に分類されます。「頭髪」と「まつ毛を除いたそれ以外の毛」です。何で分類しているかというと前者の「頭髪」は女性ホルモン支配なのです。女性ホルモンが盛んだと頭髪が豊かに成り伝統的に言われるところの女性的風貌と成ります。一方で男性ホルモンが盛んな場合は眉毛や髭、体毛が豊かに成りこちらも伝統的な男性的風貌に成ります(参考:ミクロゲンパスタwebサイト)。ここから耳毛は男性ホルモン支配なのできっと男性に多く見受けられる現象なのだろうと推測します。ちなみに「まつ毛」は無性毛であり性ホルモンの影響を受けないとされています。
この記事で取り上げているのは長い耳毛ですが、これと似た現象が他にもあります。
タイトルにもある所謂「宝毛(たからげ)」です。
宝毛とは基本的に短い毛である体毛の中に一本だけ長い(主に)白髪の様な状態で生えている毛です。占いなどでは様々な意味があり、案外重宝がられる事が多い様に感じます。これもいつから生え始めたか不明な場合が多いです。気が付けば宝毛が有ったという状況です。
私はこの宝毛、円形脱毛症のアル状況に見えて仕方が無いのです。
それは特に全頭脱毛などで見受けらる事が多いのですが、白髪だけまばらに生えている状況です。主に回復期(とはいえ非常にゆっくりな場合が多い)に有る事なのですが周囲の毛が短い又はほぼ無い状況の中、突然長い白髪が生えている宝毛の状況と類似しているように思えます。
と、ここでニュースの記事にあった耳毛と宝毛について様々なサイトを見てみると毛が長くなる原因として毛周期の異常として「成長期が長くなる」為と書かれているものが殆どでした。そうなのか~と思いそうになるのですが、ちょっと待ってください。するとあれですか?毛は自らの長さを設定していてその長さに成ると自ら成長を止めるという事ですね。
これは言い換えると毛には自らの成長にブレーキをかける制御機構が備わっている事に成ります。まぁ考えてみれば当たり前でして体毛が制限なく伸びていれば誰もが雪男もしくは毛羽毛現のように成るでしょうし(実物を見た事はありませんが……)、髪とは言えギネス記録などでも無限に伸びているわけではなく長くは有っても限界がある様に思えます。しかし理論上のヘアサイクルで伸びる髪の長さははるかに凌駕しています。これなども毛に備わっている制約が完全な状態で機能していない為に長く伸びているとも考えられます。
ではこの制御ってなんでしょう。
私は私見としてアポトーシスが関係しているとも考えています。
アポトーシスとは細胞が自ら死んでしまう現象の事です。
よく例に挙げられるのが胎児の指が形成される仕組みです。胎児の手は最初指と呼べるような突起は無いのですが、途中から指の股となるべき部分の細胞がアポトーシスを起こして死んでしまいます。死んだ細胞の部分は取り除かれるため一本一本の指がくりぬかれる様に分割されて胎児の手が完成されます。この時の様に途中から細胞が自ら活動を停止してしまう事がアポトーシスです。
円形脱毛症ついて私は髪が伸びなくなる病気だと思います。
抜けた後、ずっと長期にわたって生えてこない事もあります。生えてこないこの時というか抜ける以前から髪が伸びなくなった毛根(参考過去記事:潜在的脱毛部)では何が起きているのでしょうか。毛根の細胞自ら機能停止(細胞死:アポトーシス)している可能性は無いのでしょうか。機能停止しているから抜けてしまうし、伸びて(生えて)こないのではないか。
ではこのアポトーシス、一体どのような時に生じる現象なのでしょうか。調べてみるといくつかの要因があるようです。その中でもミトコンドリアはアポトーシスについて重要な役割を果たします。
ミトコンドリアはその機能的に活性酸素にさらされるようなストレスが罹るモノなのですがその際にミトコンドリアのBakと呼ばれるたんぱく質がアポトーシスを起こす信号であるシトクロムcをミトコンドリア内から引き出してしまいます。これがアポトーシスの始まりなわけです。
ちなみにミトコンドリアのBakが機能低下を起こすと「がん」に成るリスクが高まり、逆に機能促進をしてしまうと「自己免疫疾患」に罹りやすく成ります。
異常をきたした細胞がアポトーシスしなければ異常細胞の塊が出来て「がん」に成るのは理解できますし、逆にアポトーシスし過ぎてしまえば死んだ細胞を処理するのは当然免疫の仕事ですから自己免疫(免疫が異常のある無しに関わらず自分自身を対象とした攻撃を行うことを自己免疫と言います)がおきるのは自然な流れです。
円形脱毛症の『抜け期』においてはもしかすると毛根でアポトーシスのようなことが生じている可能性も考えられます。
過去記事の潜在的脱毛部にも画像付きでありますが、一般的な円形脱毛症の症状の流れとして
- 髪の成長が止まる(原因はミトコンドリアの機能異常?)
- 抜ける:切れる(免疫が活動停止した細胞を処理)
- 生えてこない(毛包の修復がなされていない)
- 産毛が生えて来る(Treg細胞によって毛包が修復された?)
- ゆっくり生えて来る(ミトコンドリアが万全でない)
↑の記事でも書きましたが抗生剤でミトコンドリアの活動を阻害して脱毛に繋がる事があるかも知れません。それだけ髪を含んだ身体の細胞すべてにとって重要な存在なのです。
そしてミトコンドリアとカルシウムに関しては↓のような論文も発表されています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspfsm/67/1/67_14/_pdf/-char/ja
↑この論文によると筋肉細胞が疲労すると細胞内にカルシウムが増えるが、増えすぎたカルシウムはミトコンドリアが吸収するとあります。そうすると先ほど書きましたシトクロムcのメカニズムは発動して細胞が働き過ぎた場合にミトコンドリア主導でアポトーシスが行われる流れもあると読み取れます。使われ過ぎた細胞は新旧交代で新しく入れ替えられるとも読み取れます。
話は戻って宝毛です。
宝毛は長く伸びるので円形脱毛症にとってある種理想的な存在のようにも思えるのですが異常毛は異常毛なのです。髪の健康を考えた際にはキチンとあるべき姿を目指すべきで、適切なカルシウム摂取が望まれます。
食品からのカルシウム吸収を助けてくれるのはビタミンDです。ビタミンDは紫外線を浴びると体内で合成されます。円形脱毛症の治療で紫外線照射がありますが、皮膚への直接刺激の他にカルシウム摂取においてももしかすると一役買っているのかも知れませんね。
尚、カルシウムの摂取を邪魔する存在として「リン酸塩」がよく挙げられています。これは加工食品の殆どに使用されています。ダイレクトに「リン酸塩」と書かれている場合もあるかも知れませんが「ph調整剤」だったり「乳化剤」として記載がされているかもしれません。それ故様々な加工食品やインスタント食品は危険であると書かれているサイトなどが多いのですが、根拠がやや不十分の様にも思えます。化学式的には問題ない様にも思えます。それにリン酸塩の無い食材で食事をしていこうと思うとなかなか現代社会では困難な挑戦に成りかねません。リン酸塩にはそう言われているフシもある……程度に頭のどこかに置いておくぐらいで良いのかもしれませんね。
良ければ参考にしてみて下さい。
胃が元気になる気がします(個人的な感想)。
副作用はお腹がすくこと?!
亜鉛も銅も入ってます。
チロシンも入っています!
オデコや顎、首肩のケアもできます!
届いたら油を指すことをお忘れなく!
↓古典的伝統的な頭皮施術用具です
↓頭皮が荒れて痒い時にも良いと当院で口コミあり
お知らせ
定休日は
日曜と月曜、
および
月曜と火曜の
隔週交替です。
9月の定休日
25日(月)26日(火)
30日(土)
10月の定休日
1日(日) 2日(月)
9日(月)10日(火)
15日(日)16日(月)
23日(月)24日(火)
29日(日)30日(月)
此方も見てみてください!
円形脱毛症の事がまとめてあります。
そしてあおい堂鍼灸院は
鍼灸治療専門院です。
しかし、
ウィッグ全般のご相談も承ります。
毛髪に関してワンストップで対応できる鍼灸院を目指します。
ブログランキングに参加しています。
是非応援クリックお願いいたします。
ゼヒゼヒ~