引き籠り気質の私にしては珍しく、GW前後から友達を会う予定をいくつか入れてました。
ところがその友達から『親の体調』を理由に会う日の変更を頼まれました、しかも二人。
いずれ親の世話などの関係で、外出するのも気を遣うようになるだろうとは思ってましたが現実としてはもう目の前の出来事のようです。
気ままに出掛けられる今の身分は恵まれているのかも。
そんなわけで、明日は延期していた友達との動物園デートです。
お天気だといいな。
愉しむときは思いっきり楽しんできたいと思います(`・ω・´)ゞ
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『家族シアター』(著/辻村深月)
家族に纏わるオムニバス短編集。
大きな事件が起こるわけではないけれど、家族にとっては大問題な物語の数々です。
過去に辻村さんの家族小説で『クローバーナイト』は読んでましたが、それとはまた違った切り口の内容でした。
桜の季節が終わってしまう~/『クローバーナイト』 | 逢海司の「明日に向かって撃て!」 (ameblo.jp)
家族というのは愛しくもあり憎らしい存在であります。
同じ腹が立つようなことを言われても、他人からなら聞き流せるのに家族からだと真っ向から反発したくなる、そんな経験はないでしょうか。
また家族の嫌なところがやたら目に付いて、きつく批判してしまう。これが他人だったらこっそり陰口を言う程度で本音を本人にぶつけたりしないのに。
それって結局『家族だから』という『甘え』があるからではないでしょうか。
自分のことを分かってくれないと感じた時、或いは自分の思い通りに動いてくれないとき、有り得ないくらいに苛立つのも「家族なのに私のことを全く理解してくれない」という押し付けに近い我儘があるからだと思うのです。
家族ならもっと私を理解して、もっと私に気遣って、そんな甘えと、それに沿ってくれない相手に対しての嫌悪感。
家族だからこそ、鋭い感情を向けてしまう。
また一番最初に触れて一番身近な社会だからこそ、動きにくくなることもある。
そんな諸々を考えてしまう短編集でした。