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愛知学院大学商学部青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。青木ゼミは小売業を中心とするマーケティング専門のゼミです。

今週から2年次ゼミの一次選考が行われます。うちのゼミは本日早速選考のための面接と小論文を実施しました。もちろん商学部筆頭の不人気ゼミであるため,定員の3分の1程度しか応募者は存在しません。しかし,全員合格にはしません。学力・意欲においてゼミの活動についてこれないと判断した応募者は落とします。

 

応募者の何を見るかといえば,文章を書く力です。語彙が豊かか,文章の中に論理展開があるか,具体的な説明があるかどうか。個々の文において必要な指示語や接続語が使われているか,主語と述語が対応しているかなどを見ていきます。

 

文章を書く力が,研究発表や卒業論文に取り組む基礎をなしていると考えています。それらの取り組みにおいて,専門的な文章をたくさん読んで,その知見に基づいて,根拠を提示しながら自らの主張を展開する必要があるのですが,文章の書けない学生は,根拠を持って論理を展開する力が弱く,そもそも文章を読む力も弱いことが多い。

 

文章を書く力のある学生は合格です。現在文章を書く力が弱くても,ゼミの活動の過程で,向上させる可能性のある学生も残ってもらいます。

 

一次募集での応募者は例年通りです。昨年は二次募集でそこそこ集まりましたが,今年はどうでしょう。説明会や見学会において,毎週プレゼンを行ってもらう,他大学のゼミと合同で活動する,研究発表会には年間5回程度参加してもらうなど,商学部生には大変だと思われることを強調しておいたので,避けられていると思います。しかし,学生が大変だと思うことをやらなければ訓練にはならないのです。負荷をかけてこそ能力が向上します。そもそも,うちのゼミでは,多くの大学,とくにうちよりも上位の大学では当たり前のことをやっているだけです。

 

 

先週,ゼミ4年生に,卒論の書き方をレクチャーしました。その時に,テーマ設定とともに,しつこく語ったのが,目次作成です。本と同じように,卒論にも目次が存在する,卒論を執筆する際にはこの目次もしくは構成案が重要なのだと説明しました。

なぜ重要なのかといえば,目次は設計図になるからです。設計図がないまま家を建てることはありえないように,目次がないまま卒論を執筆することもありえません。

レポートを要求されたとき,たいていの学生は,構成案をあらかじめ練らずに,いきなり1ページ目から書き始めます。本の丸写しか,ネット情報の切り貼りで仕上げるような,コピペレポートならばそれでいいのかもしれません。しかし,きちんと情報収集をして独自の考えを織り込んだ長い文章を執筆する場合には,目次を持っていないと,執筆途中で論理に矛盾が生じたり,結論までの道筋が見えなくなったりします。うちの学部のルールでは,卒論は2万字以上とされています。その分量を,頭の中で考えをめぐらすだけで,論理に矛盾なく文章を書くことができるのは,よほどの秀才であるといえるでしょう。残念ながら,コピペレポートが目立つうちの学部の学生にそんな秀才が果たしているでしょうか・・・。

設計図としての目次をきちんと定めておくことは,執筆の効率化につながります。目次があって,全体像が決まっていれば,卒論は1ページ目から書き始める必要がないのです。第3章を先に書いて,つぎに第2章の第2節途中まで仕上げ,第4章に取り掛かりながら,第1章を書くということができます。設計図があるので,順序を外して書いても,きちんと後に内容をつなぎ合わせることができます。卒論が書けないと騒いでいるダメな学生の振る舞いを見ていると,たいてい1ページ目から書き始めています。最初の部分はテーマや問題の設定を説明しますが,それがうまく書けないので,先に進まないのです。

何人かの大学教員,研究者,文筆家に聞いてもらうと分かりますが,実は論文や本の最初に置かれるテーマ・問題設定の説明は最後に書くことが多いのです。学生には意外に思われるかもしれませんが,もっとも難しい部分なので,結論がきちんと定まってから書くのです。いつもそうとは限りませんが,私の場合はそうすることがほとんどです。

目次が定まっていれば,書きやすい部分から書いていけばいいのです。ただ,理解しておいて欲しいのは,執筆の初期段階に決めた目次は,思考が深まるにつれ修正することになるということです。後に修正するのなら,目次は不必要かといえば,そうではありません。仮のものでも設計図があれば,それが方向性を示してくれるのです。そして,執筆途中で,論理に矛盾がないか,無駄がないか,不足部分がないかを振り返る指針になります。もし,目次そのものが論理上無理があると気づけばそれを修正します。目次がなければその気づきすらないでしょう。

 

2022年に商学部webページに掲載されたゼミ紹介を再アップします。

担当教員の青木の研究・教育上の専門領域は小売流通です。
したがって,青木ゼミではそれに関連して,所属学生は小売業を中心としたマーケティングの研究を行うことになっていますが,学生個人の関心に合わせて幅広くマーケティング現象を取り上げてもらっています。
例えば,「ミネラルウォータは物的に差別化が難しい商品であるなか,サントリーの天然水がナンバーワンブランドになったのはなぜか自分なりに答えを出す」「時計機能のついたスマートフォンが普及した今,腕時計はどんな役立ちを消費者にもたらすのか考察し,そして腕時計はどうしたら消費者に必要とされるのか自分なりに策を案出する」など。これらは実際に現在所属学生が取り組んでいるテーマです。

ゼミの指導で大事にしていることは,「なんで(なぜ)?」と「ほんま(本当か)?」の探究です。

「なんで?」は現象の奥にあるメカニズムに関する問いかけです。なぜその現象が起きたのか理由を説明して欲しいということです。

「ほんま?」は主張を支える根拠に関する問いかけです。本当にその主張が正当なのか根拠を示して欲しいということです。

商学部はビジネス現象を扱いますが,企業ノウハウのような仕事に直接役立つ知識を教えるところではありません。
少なくとも私はそう考えています。ゼミでは大学ならではの学びを行うべきだと考えています。それは,学問上の理論を参照しながら,論理的に説得力のある主張を展開する力を身につけることだと考えています。

そのために,「なんで?」と「ほんま?」を問いかける訓練をしています。
ゼミの目標は,教員が指摘しなくても,自分で先回りして「なんで?」「ほんま?」を何度も問いかけて,自分なりに調査をして論理を組みたてることができるようになることです。

このゼミでは,学生間で教えあうこと(上級生と下級生間含む)を重視しています。そして,教員がなるべく教えないように心がけています。教員が細部にわたって教え込み,答えを導いてしまうと,学生は自らで「なんで?」「ほんま?」の問いかけをしなくなるからです。


入学式の日には五分咲きであった日進キャンパスの桜が本日満開になりました。オリエンテーションのためキャンパスを歩く学生たちをキャンパス内約1000本の桜が迎えました。


本日令和7年度(2025年度)愛知学院大学入学式が日進キャンパス講堂にて挙行されました。2700名を超える新入生が集いました。式は2部制で,256名の商学部新入生は午前の第1部に出席しました。私は教務部長という役職上,壇上で式に参加しました。

学長の式辞は,仏教の教えを取り入れた内容でした。もちろんその中には本学の建学理念「行学一体・報恩感謝」の解説も含まれます。真面目なのか,退屈なのか,緊張のためなのか,表情を変えずに学生たちは聞いていました。そういえば,式終了後会場外で「この大学は宗教色強め!」と話していた学生を何人もみましたので,本学が仏教系大学なのを知らずに入学して,式中あっけにとられていたのかもしれません。しかし,仏教とりわけ禅を基盤とするのが本学なので,これを大学アイデンティティーの大事な要素だと受けとめて慣れて欲しいと思います。

今回式の前と後に,学生によるアトラクションが催されました。前にはジャズバンドの演奏,後にはダンスや太鼓のパフォーマンスと各種部サークルの紹介が行われました。全行事終了後は会場の講堂出入り口付近で,新入生に対して上級生が部サークルの勧誘をしていました。名城公園キャンパスの学生は日進キャンパスで展開される部サークル活動に関わらない傾向にありますが,これも学生生活を彩る重要な要素です。興味があれば,部サークル活動に関わってみてください。

学生たちの勧誘活動の合間に写真を撮りました。これは桜と講堂とが重なり合う風景です。桜は残念ながら満開ではなく五分咲きといったところです。明日からはオリエンテーションが始まります。7日からは授業が始まります。