今般の台風10号の件につきまして、何人もの方から「大丈夫ですか?」「安全に過ごしてください」等の優しいお声掛けをいただき、ありがとうございました
僕の住む福岡市はかなり近くを通りましたが、おかげさまで大きな被害がなく安堵しました
ただ、沖縄・宮崎・大分を始めとした各地では大きな被害があり、心を痛めています
また、今後信じられないほどの遅いスピードでしか移動しないため、これからの進路にかかる地方に大きな被害が出ないか心配しています
「青ブロ」ご覧の皆さんにおかれましては、不要不急の外出を控えられるなど、くれぐれもご注意いただければと思っています
本編はここから
【2023年7月の長崎編 その2】
2023年(令和5年)7月のある日・・・
この日は所用がてら、夕刻に史跡料亭 花月を訪れました
この辺りは、江戸時代初期の1642年に外国人を相手とする国内唯一の遊郭として丸山遊郭が誕生し、下の図にあるように大変賑わっていたとのことだけど~
花月は丸山随一の太夫屋引田屋の楼号で、引田屋は遊郭開設当初から明治5年の芸娼妓解放令に至るまで営業していた唯一の店で、当店は引田屋本家の建物と庭園を受け継ぎ、当時の姿を残す情緒溢れる店となっているとのこと・・・
当店には勝海舟・坂本龍馬・岩崎弥太郎らも訪れ、現在でも坂本龍馬が付けたと伝わる刀傷、引田屋ゆかりの「集古館」等があり、幕末歴史マニアの僕にとって、いつかは来たい憧れの店だったものの、敷居が高く簡単に来れる店ではありませんでした
今回はそんな憧れの店を堂々と訪れることができたので、ウキウキしながら店内に足を踏み入れると~
『おお~っ』
廊下・各所とも予想通りに風情溢れる造りとなっており、引田屋ゆかりの資料を展示した集古館を見学した後に~
食事会場の竜の間に移動すると~
『おお~っ』
風情溢れる造りに感動するとともに、坂本龍馬や勝海舟などがここで日本の未来を語っていたかと思うと感慨もひとしおだったよ~
また、この床柱には酔っ払った坂本龍馬が付けたであろうと伝わる刀傷があり~
この素敵な風景を見ながら酒を酌み交わしていたかと思うと~
今この場所にいれることを心から嬉しく思いました
夕食は当店名物の卓袱料理(しっぽくりょうり)が出されたけど~
卓袱料理は長崎で暮らした中国人が客人をもてなした料理がルーツとされ、南蛮料理(パスティ)、中華料理(角煮)、和食(刺身)が融合された国際色豊かな和華蘭(わからん)料理と言われています
当店の卓袱料理は、女将が発する「御鰭(おひれ)をどうぞ」により、吸い物を飲むことからスタートするけど~
御鰭とは「お客様お一人様に対して鯛一尾を使っておもてなし致します」という心意気を伝える吸い物のことなんだってよ~
その後、お刺身などの料理が次々と提供され~
『美味い美味い』と思いながら食べたけど~
歓談するのも忙しかったけど、ゆったりした時間の中でしっかり食べました
圧巻だったのは、パイ生地を使った南蛮料理のパスティで~
網目状のパイ生地を崩し、フカヒレ・ネギ等が入ったスープと共に食べると、メチャメチャ美味しかったよ~
また、ナスや~
豚の角煮も~
更に取り分けられ、美味しく味わっちゃいました
また、ご飯が登場したけど~
『えっ、ここでウナギが登場するんだ~』
まさかの展開に大喜びになりながら、ご飯をパクパク食べた後に~
〆のデザート、ぜんざいに至るまで、大変美味しく完食しました
当店には、恐らく生涯訪れることはないでしょうが~
永年憧れていた店を訪れることができ~
卓袱料理の素晴らしさもさることながら、坂本龍馬達もワイワイしながら、この風景を見ていたのかと思うと~
この場所に来ることができて嬉しかったなと感慨に浸りつつ~
大満足で当店を後にしました
その後、目の前にある丸山公園に向かうと~
石の上にネコちゃんが寝そべっていたので、大丈夫かなと思い近付いたけど~
ぐっすり眠っていたようなので、起こさぬようにそっと離れて~
先に進むと~
ここにいたのは坂本龍馬
幕末には、実際こんな格好でこの辺りを闊歩していたかと思うと、またまた感慨深い思いに包まれました
その後、テクテク歩き出し~
前話でも紹介した浜勝本店の前を通ると~
お目当ての麺也オールウェイズに到着しました
『えっ、まだ食べるの』
との質問はごもっともだけど、当店にはオンリーワンのレモン豚骨ラーメンがあり~
卓袱料理で結構お腹いっぱいだったものの、ラーメンは別腹だと自分に言い聞かせ~
まずはスープを飲むと~
『メッチャ美味いよ~』
とやっと本来の言葉を思い浮かべることができたけど、豚骨スープに爽やかなレモン味がコラボして、美味しかったよ~
また、麺を食べても~
チャーシューを食べても~
『どれも美味いよ~』
と大満足で、当店を後にしました
この日は憧れの花月に行くこともできたうえに、レモン豚骨ラーメンも味わうことができ、大満足の思いのなか終わりを告げました
今シリーズは少し短いですが、次回最終回で~す