ちょっとした事のようだが、音盤愛好家の中にはCDケースやジャケットをぞんざいに扱っている人が非常に多い。私は昔から、LPと同様に所持する点数分だけ保護袋を用意し、極力新品に近い状態を保つべくケースとタスキ帯をその中に入れている。何十年来の習慣だから、聴く時に袋からケースを出し入れするのも特段面倒には感じない。
中身の音楽(演奏)を大事に思っているなら、おのずと個々の付属品にまで情が及んで良さそうなものだが、意外にこれが徹底されていない。そしてジャケットでもある解説カードや日本盤のタスキ帯を穢くしている場合は、8割方、盤の扱いも雑になるようだ。中古品でこうした保存状態の悪いものに出会うと、聴く人の心構えの程が見えるようであまり良い気持ちはしない。

又、将来気が変わって、自分がその盤を手放すことがあれば、いずれ中古商品として何処かの他人の手に渡る可能性が高い。薄い盤一枚とて、長い目で見れば人類共有の芸術的財産だとも言える。その時に気分よく聴いてもらうためにも、盤とその付属品の扱いは慎重を期してするのが良いと思う。