
何人にとっても生活上無縁ではあり得ない問題ですが、とりわけ商いをする事業者にとっては始終心しなければならない訓戒だと言えます。
人は誼や義よりも、利に偏しやすい。その方が楽な道だからでしょう。楽と言っては語弊があるけれども、しかし利に対して貪欲になるのは生きる上での前提、当然の事であり、これこそが生活の原動力なのだと思っていると、周囲からの信用をなくし、かえって「利」を失う結果になりやすい。たとえ経済的には安泰であり続けたとしても、健康を損なうなどほかの形で不利益を被る場合もある。これは善因善果、悪因悪果という絶対的な法則とも関わってくる現象かも知れません。
※昨年末の拙ブログ。
論語の「義と利」について考察した安岡正篤先生の文章を紹介しました。説得力のある良い文章と思いましたので、ご興味があればご覧ください。
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