クロヤギ頭の読まず買い -26ページ目

クロヤギ頭の読まず買い

ちまちまと進まない読書をしつつ、本を買うのは止められない。

こんなに買っていつ読むん?と自分に一人ツッコミを入れつつ日々を暮らす不良主婦の読書(購入)記録ブログ

うそうそ (新潮文庫 は 37-5)/畠中 恵
(2008)
¥540
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前作の『おまけのこ』は新刊で読んだ覚えがあるので、随分と久しぶりに文庫で読んでみました。


廻船問屋で薬種屋の大店・長崎屋の一人息子で妖の見える病弱な若だんな・一太郎の活躍するシリーズ。


長編としては、1作目の『しゃばけ』に続く2作目で、2作目は見逃しましたがドラマ放映もされていましたよね。


☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆


普段はご近所の幼なじみの菓子屋を訪ねるくらいが関の山の若だんなが、荼枳尼天(だきにてん)に仕える皮衣という大妖であるお婆様縁の庭の稲荷神様のご神託もあり、箱根へ湯治に出かけることに。


腹違いの兄の松之助、普段人の姿はしているが実はすこぶる強力な妖の兄や・佐助と仁吉、袖の中には小鬼のような妖の鳴家を連れて、数々の薬、金子ほか準備万端整えられ、掻い巻きにくるまれて、お店の船に乗り込んだ一太郎。


このところ地震の多い江戸で夢現の出立前からなにやら不吉な声を聞いたかと思ううちにいざ出かけた船上では、これぞ頼りの兄や姿が見えない。


地震の頻発する中、夢に見た人柱にされかけた山神様の娘、山道で襲い掛かる侍、「江戸から来た若だんな」を探す村人…。


若だんなの旅はいかに!!


☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆


タイトルは、不安で落ち着かないさまをいう古語だとか。


なんだか疲れた時なんか読むには、肩の凝らないこのシリーズいいですよね。


私たちから見ると全然フツーの境遇じゃない若だんなや、山神様の姫神様・お比女ちゃんですが、結構フツーのことでフツーに悩んでたりするところが、共感を呼ぶ理由でしょうか。


息子もこのドラマが好きなので、帰りにDVDを借りてみようかと思います♪

愚者(あほ)が出てくる、城寨(おしろ)が見える (光文社古典新訳文庫)/ジャン=パトリック マンシェット
(2009 中条 省平 訳)
¥580
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たまたま他の本をネットで検索してて、なんだか愉快そうってことでタイトル買いしてみた光文社の古典新訳文庫の1冊。


著者の略歴を見れば、「フランス暗黒小説のリーダー」って、ん?


裏表紙には「殺人と破壊の限りを尽くす、逃亡と追跡劇が始まる!」って、読み終えてダークな気分にはなる本はあんまり好きじゃないのに失敗したかな、と思いつつ読み始めてみました。


☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆


「トンプソンが殺すべき男はおかまだった。」


神経性の胃潰瘍に苦しむ殺し屋が男の子の殺人を依頼されるシーンから始まるこの物語。


精神病者の入院する施設を一台の黒塗りのリンカーン・コンチネンタルが訪れる。


施設を出たその足で、兄夫婦から財団を相続した建築家で企業家アトルグの甥・ぺテールの世話係に雇われたジュリーは4人組の男に誘拐され、ジュリーが誘拐犯だとタイプしたアトルグ宛の手紙にサインさせられるが、犯人の一人を撃ってぺテールと共に逃げる。


そしてアトルグの周囲をうろつく白いレインコートの男・フエンテンス。


ジュリーが目指したのはアトルグに自分のフォリー(隠れ家・別荘)だと見せられた写真にある丘の上の建造物。


そこで、二人を待っていたのは…


☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆


1974年にポケミスで『狼が来た、城へ逃げろ』という作品が日本に初紹介されたというマンシェット。


裏表紙の言葉に嘘はないんですが、これがなんだかスピード感があって後を引かないというのか糸を引かないというのか、粘っこくなくていい。


クール&ドライ、喉ごしスッキリ。


どっかのビールかエアコンのCMみたいだけど、でも単純にビールじゃなくて、他のモノも入ってる。


何が入ってるかよくわからないけど、でもまぁウマいからいいや、みたいな(笑)


胃液やら胆汁やら唾液やらに塗れながらジュリーたちを追いつめていく自虐的な?殺し屋が、哀れなようで可笑しいようで。


無知な私には当初フザケたように思えたこのタイトルも、アルチュール・ランボーの『地獄の季節』の有名な一句から引かれたもので、中原中也・小林秀雄の訳文に影響されたものらしいですが、この辺詳しくはまた機会があれば解説で読んでみて下さい。

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私がいつも遊んでもらっているドッグカフェの看板犬?ミニチュアシュナウザーのアインくん☆


名前の由来は映画バック・トゥ-・ザ・フューチャーに登場するドクの愛犬(アインシュタイン)似だから。


盛大に吠えてお客さんを帰しちゃったりもしますが、しっぽを見るといつも思い切りフリフリしているかわいい子です♪


普段はものぐさ太郎で年中食欲の秋なのに、最近落ち着かないのは、恋の季節なのかしらね(笑)
夜勤刑事 (ハヤカワ・ミステリ文庫)/マイクル・Z. リューイン
(1995 浜野サトル 訳)
¥966
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思わず掌に汗握るようなストレート勝負の小説もいいけれど、軽妙なセリフのやりとりがあったり、どこか肩の力を抜きつつ読めるエンターテイメントが最高だと思う。


これもまさにそんな大人の警察小説、大人のためのミステリ。


(私立探偵アルバート・サムスンシリーズで脇役を務める)警部補リロイ・パウダーを主人公にしたシリーズの1作目です。


この作品ではサムスンが失踪した女子学生の捜索を引き受けた私立探偵として登場。


リロイとサムスンのやりとりも愉快だが、解説によるとこのシリーズニ作目『刑事の誇り』以降に登場する女性部長刑事フリートウッドとの掛け合いが絶妙なんだとか。


え~、今月はもうこれ以上本を買わないと自分に誓った私に、また買えと?


「余計物の文学 あるいは 中年男の苦い真実について」とは、巻末の解説のタイトルby北上次郎。


最後の一口まで堪能しました。


ただし本買わされちゃうけどね(笑)