クロヤギ頭の読まず買い -25ページ目

クロヤギ頭の読まず買い

ちまちまと進まない読書をしつつ、本を買うのは止められない。

こんなに買っていつ読むん?と自分に一人ツッコミを入れつつ日々を暮らす不良主婦の読書(購入)記録ブログ

ほぼ毎日JR西日本に乗る、そしてどうも身の回りのモノの管理はいい加減で定期もうっかり落としかねない(実際に落としたことのある)私にとって、再発行もできるICカード乗車券・ICOCA(イコカ)はありがたい存在なのですが、今朝その多少混み合った車内で、他人様の読んでおられる新聞の見出しをみていたら、JR九州との相互乗り入れが可能になるとか。


来春にはJR東日本のSuica(スイカ)と三社で提携して相互乗り入れを可能にするそうです。


ほとんど遠出しない私にはあまり日常的に影響はないものの…皆さんJR九州のICカード乗車券の名称がSUGOCA(スゴカ)ってしってました?


なんか、イントネーションをネイティブっぽくして発音してみたなりますよね(笑)


でも考えてみたら「そろそろいこか。」「ぼちぼちいこか。」「ほないこか。」なんてのも、関西ではごくごく日常的な親しみやすいフレーズで、こういうものの名称を考えるヒトはやっぱりすごか~!と関心してしまいます(笑)


おまけですが、福岡市営地下鉄のICカード乗車券は「はやかけん」だそう(^^♪



それぞれに地元のICカード乗車券のキャラクターは見かけたことがあると思いますが、他の地方もついでに調べてみると、JR東海のTOICA(トイカ)は「ひよこ」(名古屋コーチンだから?)、Suicaは「Suicaペンギン」、ICOCAは「カモノハシのイコちゃん」、SUGOKAは「かえるくん」…。


で、もひとつ雑学ついでに「カモノハシのイコちゃん」がキャラクターに採用された理由は


・「先進性」 - 哺乳類なのに卵から産まれたり、鳥類を連想されるくちばしを持っていたりする。


・「機能性」 - 泳ぎに活用される尾や特大の水掻き、エサを漁るくちばしなどを持っている。


・「IC」 - 微弱な電流をくちばしで感じ取る能力を、ICカードの非接触通信機能と掛けた物。


以上の三つだそうです。


いやー、これは知らんかった(笑)


最近、電車に乗るのがキライという人もよく聞きますが、電車の中での読書はもちろん、マンウォッチングも結構好きな私です。

獣王星―完全版 (2) (HANA TO YUME COMICS SPECIAL)/樹 なつみ
(2006)
¥780
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もともとは「本の雑誌」で『八雲立つ 』が紹介されていたのを読んで読みたいなと思っていたところに、コミック文庫が発売されて読み始めた樹なつみの作品。


樹なつみが好きだといったところ、若い子に「さすが、世代を感じる!」みたいなことをいわれたものの、いやいや、だから最近なんだって、好きになったのは!と無駄な抵抗をしてみたり(笑)


そんなヨタはおいといて…


☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆


時は2436年。


資源の枯渇した太陽系からバルカン星系への移民が始まって、ほぼ350年が経過した時代。


環境の整備されたスペースコロニーでさえ、ライフガード装置をつけても人の寿命は50年と短い。



ある日、キマエラ、またの名を獣王星と呼ばれる処刑の星に白人の双児が落とされた。


バルカン星系連邦のスペースコロニー・ハーフⅠ"ユノ"に住む連邦委員会のブレーン夫婦で、夫は次期首相と噂されたクライン家の美しい男の子・トールとラーイ。


父と母は現首相で父の友人だったはずのオーディンの命で殺害され、子どもたちはその環境の厳しさから獣しか生き残れないという獣王星へ遺棄される。



環境に適応し敵を倒しながら生き抜こうとするトールにとって、泣いて弱音を吐いてばかりいるラーイが重荷に感じられてきたころ、辺境星域で死刑囚だったというザギと、この星での"エリート"が構成する茶・白・黄・黒の「輪(リング)」の存在を知る。


30歳までこの星で生き延びれば恩赦が与えられ、第二惑星ヘカテでライフガードをつけられるという。


そして四つのリングのトップ"獣王"だけがヘカテとキマエラを往き来できるというのだが…。


茶輪(オークル・リング)のセカンドを倒したトールは、黄輪・女(サン・リング・フィメール)のセカンド・ティズの夫に望まれ、サードという不思議な男を信頼しきれないまま、茶輪に身を寄せることに。


やがて茶輪の頭(トップ)となった成長したトールを待ち受けていた、白輪のトップはあの男だった…!!


そして、次第に明らかになるバルカン星系連邦のプロジェクトとは…?!


☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆


前回『OZ』でメカデザインに苦労したため、最初から別に依頼したというこの作品。


1994年から他の連載の合間に十年かけて完成したそうですが、最後に明かされるバルカン星系連邦のプロジェクトの全貌にはおお!と、戦慄を伴った驚きが…


こういうSF作品を描けるヒトの頭は一度割ってみてみたい(笑)


このラストシーンと黄輪のセカンド・ティズのキャラには『八雲立つ』を思い起こしたりもしましたが、謎の男・サードの正体にもワクワク!


どれもおもしろいですが、実はサバイバル系が好きなのか今まで読んだ三作品の中で一番インパクトが強かったように思います。


次漫画が読みたくなったら、しゃおさんオススメの『花咲ける青少年』を読んでみようかな♪


獣王星―完全版 (3) (HANA TO YUME COMICS SPECIAL)/樹 なつみ
(2006)

¥840
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懐かしき友への手紙/三木 卓
(2009)
¥1,890
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芥川賞作家であるこの著者ですが、それよりも小学校の教科書にも取り上げられていたアーノルド・ローベルの『ふたりはともだち』に始まるかえるくんとがまくんの三部作ほかの翻訳者としてご存じの方が多いかもしれません。


友人からの「『震える舌』という衝撃的な映画(郊外の団地で平穏に暮す親娘の三人家族の娘が、テタナス(破傷風菌)に取りつかれ、伝染の恐怖におののく家族を描いたものでトラウマになりそうなくらい怖いらしい)のDVDを観たんだが、原作者の作品を何か読んだことない?」というメールで、興味が湧いたので何か探してみようと職場近くの旭屋書店に行ってみたのですが、残念ながら文庫は全て取り寄せになるそうで…


名の通ったそこそこの規模の書店でも売れ筋の本ばかり何冊も並べるしか能がないのか、ケッ!って気分になりましたが、普段イーブックオフやamazonばかり利用している私にいわれたら、書店も立つ瀬がないかもしれませんね(苦笑)


咽喉


☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆


2002年から2005年の「群像」で発表されたものに、書き下ろしの「胸」を加えたもの。


幼い頃から大病を繰り返し、片足には麻痺の残った著者。


同じく病弱だった父を亡くし、祖母を亡くし、祖父と母、兄の4人で中国から引き揚げてきた。


その後も持病の喘息やアトピー性皮膚炎、歳を重ねてリウマチを患いながらも、妻との間に娘をもうけて暮らしている。


自分の肉体や、生死を常に身近に感じて生きてきたであろう著者が、既に亡くなってしまった両親や兄、親交のあった友人、自分と同じく歳を重ね病を患った妻、娘…。


それぞれとの思い出や、彼らに抱く思いを体の各部を題した短編に綴った連作集ですが、特に「胸」は生まれてから一緒に過ごしてきた家族の中で、残されたただ一人だった兄が2005年に肺癌で亡くなり、その兄への追悼の思いを込めたもの。


☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆


児童文学者、詩人であるからか、文章は漢字の少ない平易な印象。


戦時中に見た「聴音機」という武器や、私たちにも馴染みのあるプリンタ、そんなものを擬人化したりもしながら捉えた表現には、敏感な感性や感覚があふれるように感じられるものの、死や病と隣り合ってきた人生からこちらが勝手に想像するような尖ったモノは全く感じられず、思わずクスッと笑ってしまうようなところがあり、たちまち引き込まれていきます。


最初はエッセイかと思っていましたが、あとがきに以下のようにあるので、これも小説ととらえてくれということでしょうね。


この作家のほかの作品がどんな感じなのかとても気になるので、取り寄せでもなんでも、近く貯め込んでみようと思います。


もし、既に読まれてこれがよかった!という方がいらっしゃったら、是非に教えてくださいませ。


「六十もなかばをこえて生きてくると、からだのあちこちにいうところが出てくる。ぼくたちは嘆きあうが、しかし、反面、ぼくたちの肉体というものは、本来とてもよくできていたのだ、という思いにも誘われる。この世を生きるために都合よく、しかも強靭につくられている。そういうものにたよってこの世をわたっていくぼくらは、天の恵みを浴びた存在だ。」


「そういう思いをどこかに感じながら、人生空間を肉体の部分別にわけて、大小のドラマを編集して象徴化するようなものがたりにつくってみた。その結果、それぞれの運命にある人物は本名で登場してもらうことになったし、全体は三題噺のエッセイのようになったが、小説は何をやってもいいそうだから、これもひとつの手法的試みといえるだろう。」


(あとがきより引用)

哄う合戦屋/北沢 秋
(2009)
¥1,470
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イラストに反応して、つい買ってしまった新刊。


大体こういう心理が働くのは、スーパーの本屋で商品券がある時と決まってるんですがね(苦笑)


著者の(きたざわ・しゅう)のデビュー作らしいですけど、装丁なんかが『のぼうの城』の二匹目の泥鰌狙いって感じがしますが、どんなもんなんでしょうか?


最近世間の新刊情報は全然見ていないという本読みにあるまじき生活なので、全くの表紙買い。


さて、当たりかな?


☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆


天文十八年(1549年)。


武田と長尾に挟まれ、土豪が割拠する中信濃。


山深い名もなき城に、不幸なまでの才を持つ孤高の合戦屋がいたー。


「もはや拙者には、富貴も要らぬ、栄華も要らぬ、願うはただ、殿を天下人にすることのみでござる。」


天文十八年の春、三千八百石持ちの横山郷(今の長野県小県郡)の領主・遠藤吉弘の娘、若菜は、街道の傍らに腹ばいになる並外れた巨漢と出会う。


全身になぜか暗い翳をまとったその人物こそ、石堂一徹という豪勇で信州に名の知れた男であることに気づいた若菜に招かれ一徹は遠藤家の客人に。


相応の待遇のできないことから一徹を迎えることを期待していなかった遠藤家だが、やがて一徹は内政に長け、領民や家臣の人望厚い吉弘に進んで仕えることとなる。


希有の戦上手で名を馳せる一徹がひとところに留まれず、遠藤家での禄も辞退する理由とはなんなのか?


また一徹の抱く野望とは?


吉弘の留守に高橋広家の奇襲を迎え討った一徹の進軍は留まることを知らぬように、遠藤家の領地を拡げていくのだが…。


☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆


まだ戦とは敵将の首級をあげ、声高に名乗りをあげること、という気運の強い乱世。


軍略の天才でかつ豪勇の武人であり、卓越した戦の職人として不器用に生きる男の壮大な夢とわずかにそれを理解し支える人々との心の交流と夢の行く末を描いた作品。


清冽なラブロマンスとしても普通に楽しく読めますが、ドラマ化したら面白かろうという感想。(←あんまりほめてない。)


ちょっとキャラクターに頼りすぎかなぁ、と。


でも実はキャラ寄りの本はわりと好きだし、この作品のヒロインで、表情豊かな誰からも愛される容貌に美声、内政の天才ともいえる内面を秘めたカリスマ姫・若菜を見事に演じられる女優さんがいたら見てみたいですね。


あと遠藤家の次代の軍略家候補、石堂の与力で爽やかな外見の裏に知略を隠した若菜に恋する青年・村上正則と、石堂に相応しい凄絶な気迫のある大男、石堂を幼い頃から支える腹心の家臣・六蔵のいぶし銀の魅力。


一気に読めるし、普段時代小説とか読まない若いヒトとかにもいいんじゃないと思いつつ、個人的には次は表紙の志村貴子さんの漫画を読んでみたくなりました。


挿画に使われている金上倫子さんの版画もステキ。

放浪息子 (1) (BEAM COMIX)/志村 貴子
¥651
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