- 君のためなら千回でも(上巻) (ハヤカワepi文庫)/カーレド・ホッセイニ
(2007 佐藤 耕士 訳) - ¥693
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- 君のためなら千回でも(下巻) (ハヤカワepi文庫)/カーレド・ホッセイニ
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これは最近時々行く新古書店で初めて知ったのですが、映画の原作ということでご存じの方も多いでしょうか。
アフガニスタンの首都カブールで生まれ、1980年にアメリカに亡命して医師の傍ら執筆活動をするという著者のデビュー作だそうです。
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1963年、カブールの裕福な新興住宅地で生まれたアミールは、物語をこよなく愛するパシュトゥーン人の少年。
聡明で美しかったという母親は彼を産んだ時の出血が原因で亡くなり、誰もに敬愛されサッカーを愛する勇敢な父・ババと、その親友でありビジネスパートナーのラヒム・ハーン、敷地内の小屋に住むハザラ人の召使のアリとその息子・ハッサンに囲まれて暮らしている。
同じ乳母の乳を飲んで育ち、ババも何かと目をかけて、事あるごとにアミールの支えとなるハッサンだが、2人の間には身分や宗教、人種の違いという壁があり、彼らの気持ちに関わらず、主人の息子と召使の息子という関係は変わるものではなかった。
12歳の冬の凧合戦の日、自慢の息子であることを望む父の愛を得るために必死だったアミールは、ハッサンの窮地に目をつぶり、その良心の呵責に耐えかね、更に彼に汚名を着せてしまう。
ハッサンが去った後、ソ連のアフガニスタン侵攻が始まり、やがてアメリカに亡命して37歳になったアミールに神から与えられた贖罪の機会は、試練でもあった…。
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臆病さと父の愛を得ることばかりにとらわれた結果、友を裏切った良心の呵責に毎夜眠れないほど苛まれ、それを更に決定的に友を突き放す形でしか解決できなかったアミールは、やがて父の明かさなかった事実と内なる苦悩を知ることになります。
優れた家族小説で、メインテーマはある男の少年時代に犯した罪の記憶と救いの物語ではありますが、ただ小説として楽しんで読むことが居心地を悪くさせるような、そんな社会背景の厳しさが心に残る作品。
私のように日々移りゆく世界情勢に疎い人にこそ、是非読んでもらいたい物語です。






