- 僕僕先生/仁木 英之
(2006) - ¥1,470
- Amazon.co.jp
多分発売されて半年くらいの時に買った気がするのですが、この後なんだかんだでほぼ不読書生活に突入したりで放置されておりました。…え、いつものことですか?
すでに続編が出ているということで、ようやく本棚から出て日の目を見ることに。
県令(秦・漢の時代に定められた制度で、州の下に郡、郡の下に県があるとか。「県」知事みたいなもん)だった父親の財産で一生食べていけるものを何を働く必要があるのか、と毎日を無為に過ごしていた22歳の王弁青年、父の頼みで黄土山に住むという妙薬を処方する仙人に届け物を託けられる。
この仙人たるや何万年生きたか知らず、老人にも姿を変えられるものの普段は可憐で杏花の香りのする妙なる少女の姿。
「仙縁」があると認められた王弁は、この「僕僕先生」に弟子入りし、共に旅し不可思議な体験をすることになるのだが…。
表紙に騙されて?中国版『しゃばけ』みたいな軽いもんか、と思ってましたが(あ、しゃばけシリーズも好きです)、中国の歴史読み物としても楽しめるし、人生哲学みたいな部分もあって、意外にも色んな角度から大人の楽しめる小説だったのにはビックリ。
登場する様々の姿をした仙人や天女、神獣らもそれぞれ由緒正しき風情のヘンな奴ら(失礼)で楽しい。
仙人と人間、師弟の叶わぬ恋のような触れ合いも切なく大人心をくすぐる物語です。
是非続編も読みまする。