古代メキシコ展の続きです。
テオティワカン遺跡、チチェン・イッツァ遺跡、トゥルム遺跡、エクバラム遺跡。
ツアーで巡りたいです。
映像展示も御座いました。
横に広い映像で、周りを見回すと実際にこの地に立っている気分になりました。
こちらはかのパレンケ遺跡です。
1994年、こちらから辰砂に覆われた女性の遺体が発見されました。
後にパカル王の王妃イシュ・ツァクブ・アハウだとする説が有力になり、高貴な辰砂の色より、『赤の女王』と名付けられました。
『夜空の石板』
「夜空を主とする浮彫の石板。両脇には金星と星、中央には鷲と兵士が表されている。戦争や生贄で亡くなった兵士の魂は太陽と共に天球上を旅しなければならなかった。」
彫刻が繊細で大変美しいです。
安山岩のお色や絵文字のデザインも最高ですね。
『儀礼用のナイフ』
チャート製ナイフで、黒曜石などで目や歯を表し、擬人化したものが見られるとあります。
使われた形跡がなく、儀礼用とのこと。
歯が綺麗に並んでおり、なんだか可愛いですね。
『シペ・トテック神の像』
シペ・トテックは十年程前よりプレイしております“百神”というゲームの中にも登場致します神様で、興味を持って鑑賞です。
アステカ神話の神様で、「皮を剥がれた我らが主」という意味だそう。
戦争とも関連付けられており、アステカの王たちは戦争時にはこの髪に扮したそうです。
『球技をする人の土偶』
「帽子を被り厚い防具を付け球技をする人の土偶である。濃しでゴムボールを打つ球技は王侯貴族が重視し、戦争や人身供犠とも関連した。」
ゴムボールも御座いましたし、儀礼ではありますが、ルールに則ったスポーツをするという観念もあったのですねえ。
しかしこのゴムボールはゴムの塊でとても重かったそうですし、このゲームでの勝敗は生贄を決定しましたので、国民にとって相当関心の深い儀礼だったようです。
この勝敗からの生贄決定、以前は「負けた方のキャプテンが首を撥ねられる」とされておりましたが、現在では
・敗者が罰として生贄にされた
・勝者が名誉として生贄にされた
・勝者は名誉の生贄となる一方、敗者は罰として撲殺された
など説が分かれておりますので、その勝者の望む通りに執行されたのかもしれません。
『ユーゴ』
「腰に着ける防具。重たい意思製ユーゴが実際に使われたかどうかは不明。木や革製が実用品で石製は祭祀具とする説もある」
これは重いでしょう、祭祀用でしょうなあ。
デザインが素敵でしたので、写真を二枚。
可愛いお顔ですよねえ。
線が滑らかなところも美しいですし、馬蹄型へ納めるデザインは完成度が高いです。
『死のディスク石彫』
「太陽は沈んだ後、夜明けと共に東から再生すると信じられていました。この作品は地平線に沈んだ夜の太陽を表すと考えられております。直径1.5mの大型石彫です。」
此方もデザインが格好良いですね。
曲線と円が多用された古代メキシコ文明のデザイン、どれもとても好きです。
此方はテオティワカンの月のピラミッドより出土。
首飾りですが、人間の歯が使用されております。
『トランペット』
「巻貝の先端を切り取り、吹き口とした楽器。44には投槍器が、45には鰐に似た神が絵描かれる。共にマヤ様式の図像に類似し、遠隔地との交流の証拠と言える。」
続きます。