ザ・リッツ・カールトン東京
クラブ・デラックスルーム
《2018年1月》
フードプレゼンテーション編
ハードは最高、ソフトが…
全面リニューアルされたリッツカールトン東京。前回記事はクラブラウンジのファシリティ(ハード面)についてが主で、ここからはサービス面での変化について。
リッツカールトンのクラブラウンジと言えば、一泊中に5回催されるフード・プレゼンテーション。そのフォーマット自体はリニューアル以前と変わりませんが、アフタヌーンティーでは驚きの変化が!?
14:30-16:30 アフタヌーンティー
17:30-19:30 オードブル
20:00-22:00 ナイトキャップ
07:00-11:00 朝食
12:00-14:00 ミッドデイスナック
1.アフタヌーンティー
ブッフェ形式→オーダ形式3段スタンドの提供となった点も十分驚きではあるのですが…
1番の驚きは、その中身が45階ロビーラウンジのアフタヌーンティーそのものであったという…。
各所ホテルで人気のアフタヌーンティー。多くはホテルの顔ロビーラウンジで提供され、ここリッツカールトン東京も同様。この宿泊の数ヶ月前に45階ロビーラウンジのアフタヌーンティーへお邪魔しましたが、見覚えのあるフードの数々。
ロビーラウンジで有償提供している中身を、クラブラウンジでそのまま提供してくるとは、良い意味で驚きました。
何ならサービスレベルはクラブラウンジの方が上で、ロビーラウンジでは1種選択固定のお茶やジャムが、クラブラウンジでは複数選択できます。
シャンパンだって、このとおり。因みにシャンパンはカクテルタイム以外も終日提供されています。
残念だったのはスタッフ対応でしょうか。アフタヌーンティーはチェックイン開始時刻と重なるため混み合いますが、その上オペレーションも不味く提供が遅いのです。着席から提供まで30分以上掛かったでしょうか。同様のクチコミ記事を見かけましたので、慢性的なのかも知れません。
2.オードブル
17:30からはカクテルタイム。お席は是非雰囲気の良いライブラリ・ラウンジがお薦めです。
ドリンク・メニュー(一部)↓
ビールも複数銘柄取り揃えてありました。
正月ということで、ちらし寿司やおせち料理が並びました。
ただ前衛的だったアフタヌーンティーから一転、カクテルタイムのフードに特別感はなく、むしろ寂しい内容だったことは否めません。
「フード・プレゼンテーション」と銘打ちラウンジ・サービスをウリとしているリッツカールトンの、正月休みのライブキッチンが「お茶漬け」でいいのか、果たして…。
まあリニューアル前からライブキッチンはうどんや蕎麦だったわけで、変わらないと言えばそれまでですが。同様の主旨のクチコミを幾つか見かけましたが確かに同意で、苦笑いするしかないです。
アフタヌーンティーはともかく、フードの質はリニューアル前から変わっていませんでした。
3.ナイトキャップ
20時を過ぎるとナイトキャップに突入。六本木の夜景をバックに、ラウンジもグッと大人の雰囲気に。
フードは半分くらいがスイーツ類に入れ替わります。お茶漬けが提供されていたキッチン・カウンターには、チョコレート・フォンデュが。
スイーツ類は可不可なく、フード、またサービスとしてもリニューアル前からの変化はありませんでした。
見覚えのあるジャムの数々。ロビーラウンジのアフタヌーンティー、複数選択できるようにすれば良いのにねぇ。
4.朝食
以前はここクラブラウンジでのみの提供でしたが、現在は「クラブラウンジ」に加えて、45階レストラン「タワーズ」「ひのきざか」も利用できるようです。
やはり食事の質はレストラン提供の方が高くなるわけで、ましてホテルの顔であるメイン・ダイニングの雰囲気を味わえるとの意味で、レストランを含め3つの選択肢が用意されたのはポジティブな変化です。
但しこの滞在時はタワーズが改装工事中(現在は既にオープン)で、同じ45階ロビーラウンジでの提供でした。う〜ん、残念。
今回はロビーラウンジを利用し、クラブラウンジはサッと様子を伺う程度としました。
クラブラウンジの内容は「和洋+シェフの卵料理」で、必要最低限と言うか、概ね想像の範疇でした。
必然的にゲスト数は少ないので、朝の六本木の眺望を楽しみながら、静かに食事したい方には良い選択肢になるかと思います。
ロビーラウンジの方はやはり盛況で、質・品数共に満足度の高い内容でした。
朝食についてはまた次回の記事で触れたいと思います。
5.ミッドデイスナック
チェックアウト時間12:00から始まるのが、ミッドデイスナック。軽いサンドイッチなどが提供されます。
こちらはリニューアル前から、特段の変化は見受けられませんでした。
チェックアウトする身からすればそれ程長居するものではないですし、連泊していてもプールでひと泳ぎして軽くつまめればよい程度? アフタヌーンティーも控えていますし、内容十分ではないでしょうか。
↓2つのフードサービス・スペースのうちホットミール側は閉じられていました。
↓シャンパンは終日提供されているので、お願いすれば出てきます。
○総合
◎ファシリティ
○サービス
○フード・プレゼンテーション
◎アフタヌーンティー
×オードブル
△ナイトキャップ
◎朝食
○ミッドデイスナック
ファシリティは前記事のとおり「◎」。
サービスは良し悪しありのプラマイ・ゼロで「◯」。
良い点は、より条件の良い席への頻繁な声掛けや写真撮影のオファー、空いたグラスへの滞りないサーブなど。
悪い点は、チェックイン/アフタヌーンティーの待ち時間。席へ通したばかりのゲストを20分近く待たせてはいけないでしょう。せめてオーダだけでも取っておけば良いものを、ただの待たせておくだけでは何も始まりません。
フード・プレゼンテーションは、これもプラマイ・ゼロで「◯」。
良い点は大きく質を上げてきた2点「アフタヌーンティーは本格的に3段スタンド提供」「朝食はレストラン含め3つの選択肢」。
足を引っ張ったのは、何ら特別感のないカクテルタイム。「フード・プレゼンテーションをウリにしている」以上は、あれではダメでしょう。
結果、総合「◯」。
突き詰めれば結局リピートしたいかどうかの話で、今回リニューアル後を体験出来たので「暫くはいいかな。」との印象です。あれだけ素敵な内装へリニューアルしただけに、ソフトが至らず悔やまれます。
…とまあ、あまり前向きな書きっぷりとならず申し訳ないですが、以上クラブラウンジ模様でした。
次回は最後後編として「朝食模様」に軽く触れて、ほか「部屋」「プール」の話を。
(次回へ続く)
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