2017J1リーグ開幕・アウェイ鹿島戦 | FC東京・応援者のブログ

FC東京・応援者のブログ

FC東京/ディズニーリゾート/ホテル宿泊記 など

J1リーグ・2017シーズン開幕

鹿島 0-1 東京

 

鹿島鹿島で迎える開幕戦は渋滞がシンドイ。加えてホーム/アウェイのスタンド入替で、アウェイ入口が思っていたよりも遠いときたもんだ。試合開始直前に滑り込む。

 

 

球際で引かない東京。

 

「ああ、彼らは本気だ・・・。」

 

文字通り闘う姿に観てるコチラも熱くなる。全員が走り、身体をぶつけ、推し込まれても最後はやらせない。

 

永井は猛犬の如く駆け、橋本はレオシルバへまとわり付き、室屋は右に流れる金崎へ身体をぶつけてやらせない。

 

「受けに回ったら負け。」とはよく言うが、この日受けてしまったのはピッチにコロコロ転がる鹿島の方。

 

 

記録上はオウンゴール。しかしこれを運や偶然で片付けてしまったら、この試合の大局を見誤る。全て東京が意図的に手繰り寄せた結果だ。

 

左に配された永井は、そのファーストディフェンスとプレスバックでサイドに張るクセモノ遠藤を孤立させる。間違いなく監督の戦略。

 

橋本・河野はレオシルバにまとわり付き、髙萩はスペースを埋める意識高く、機を見て相手を囲っては身体をぶつけ、脚を伸ばしてボールを奪い取る。

 

引かず、やらせず、それでも引き分け良しとはハナから考えていない。タイトル奪取には勝ち点70以上が必要。「まだ開幕、これから。」「アウェイ鹿島で引き分け御の字。」と安易な勝ち点の取りこぼしは後悔を招く。カントクも、選手もそれを意識している。

 

だから勝ち切る。前田・中島を送り出し、締め上げにかかる。

 

 

そして鹿島は決壊した。

 

名手前田のポストに背中を取られ、キツくても前に顔を出して正確にやり切れる橋本に(ゴール前で!)ボールを拾われ、得意のカットイン中島にフリーで撃たれる。GKの弾いたボールには、大久保が、永井が詰めていた。オウンゴールは「ラッキーだったね。」なんてものではない。

 

カントクの戦略が、選手の気迫が、応援者の意思が、鹿島を上回った。

 

そういうことだ。

 

開幕戦勝利に喜ぶ選手達。それは「鹿島に勝った」もあるだろうが、「タイトル逆算で1/34のミッションをキッチリ成し遂げた自分達」=「ほんの少しではあるが、確実な変化を証明できたこと」に対する喜びだったのではないか、と思うのは大袈裟過ぎるか。

 

 

勿論、課題も数多い。キャンプは守備構築優先、攻撃は選手間の距離も遠くまだ形になっていない。髙萩は勝利に多大な貢献の一方、ミスから浴びたカウンターも何度か。

 

 

そして何より、このテンションを年間通してどれだけ続けられるか。恐らく次節ホーム開幕戦も問題ない。課題はその先。それは我々応援者達にも。

 

・・・でも、選手達の本気をこの十何年で初めて見た気がする。率直に胸を打たれたし、だからこそ、あらためてネジを巻き直して応援したい、観たいと思う。

 

この日はカネを倍払っても観たいと思える試合だった。

 

東京、最高。帰りの渋滞は、全くもって苦にならない。